Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2016-03-27から1日間の記事一覧

ブッダダーサ著「生活の中の縁起」(翻訳文)ー40

ここで我々が話題にしているのは<人>である。観じたり、 見たりすることのできる人間、いつの時でも、目が観じ、 見る時、自然に周辺の物事、事柄を目にするが、見たもの に意義がなければ、縁起とは関係がない。 目が見たものが、樹木、野草、石ころなど…

ブッダダーサ著「生活の中の縁起」(翻訳文)ー39

次に、簡単に、<縁起の苦>の原理について、お話したい。 仏教を学んだ人は、分かっていると思うが、6根と、ある種 の価値、または意義を持つ6塵が接触した時、6塵は、無明 の拠り所となる。 たとえば、目が樹木、石ころなどを一瞥した時、苦を生じる事 …

ブッダダーサ著「生活の中の縁起」(翻訳文)ー38

(中略) 縁起の苦は取に依る~~ 縁起の苦は、取を助縁として生起する。たとえば、農夫が 炎天下の田畑で仕事をしていて、もし<取>がないならば、 「おお、暑いなぁ」と言うものの、この種の「非常に暑い」 という感受は、ただの自然的に発生する苦に過ぎ…

ブッダダーサ著「生活の中の縁起」(翻訳文)ー37

縁起を徹底的に理解するために、縁起の11種類の状況 について説明する: 1、無明縁行:無明を縁として、行が生じる。 2、行縁識:行を縁として、識が生じる。 3、識縁名色:識を縁として、名色が生じる。 4、名色縁六入:名色を縁として、六入が生じる。…