Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2017-01-20から1日間の記事一覧

「南伝仏教キホンのキ」(翻訳文)5-4

このような方法で、呼吸に専注することを、15分、20分、乃至半時間、持続することができて、心も静かになり、妄想も少なくなったならば、息を数えるのはやめて、ただ心を、鼻の先、人中と呼ばれる、そのあたり一帯に安住させて、息を覚知しつづければ、それ…

「南伝仏教キホンのキ」(翻訳文)5-3

息を数える過程において、心が漂ってしまい、妄想によって(+数息が)中断したことを発見したならば、もう一度最初からやり直すべきである。 たとえば、6まで数えた所で、心が漂ってしまったならば、これより先は、数を数えるのは止めて、もう一度最初から…

「南伝仏教キホンのキ」(翻訳文)5-2

呼吸を覚知する過程において、もし、妄想が多いという事を発見し、かつ、心が平静にならないならば、息を数える方法によって(+心の乱れを)克服することを提案する。 息を数える方法は:息を吸う時、息が入る、と知り、息を吐くとき、息が出る、と知る。そ…

「南伝仏教キホンのキ」(翻訳文)5-1

第五章 調心法について 第一節 入出息念 ここでは、みなさんに、我々の心が特定の目標に専注する事を通して、心の平静と智慧を育成する、三種類の、実践しやすい修行方法を紹介する。 第一番目の方法は、入出息念と言い、呼吸に専注することによって、定力を…

「南伝仏教キホンのキ」(翻訳文)4-14★

ある種の経典の中で、仏陀は在家者に対して、布施と、持戒、禅の修行をするべきだと、強調している部分がある:また、信仰を持ち、戒行を完成させ、善きを楽しみ、布施を好み、智慧を育成するようにと、常に教えを説いてもいる。 この指導(+内容)を見てい…

是誰庵のひとやすみ~心貧しき者

キリスト教の聖書に「心貧しき者は幸いなり」という言葉があります。 この意味が、ずっとよく分かりませんでした。 ある時、アメリカ人が書いたスピ系の本(真面目な仏教系?)を読んでいて、彼はこの部分を「妄想しない心を、『貧しい心』と言う」と解説し…