Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2017-02-05から1日間の記事一覧

☆「掌中の葉」(翻訳文)1-8

第一章 定 定の基礎 住戒有慧人、修習心与慧、 有勤智比丘、彼当解此結。 《清浄道論、第一章・第一段》 今、我々は、一本の正道の上を、歩き始めようとしているーーそれは、心内の静けさと安らぎの道であり、すなわち、一般的に言われている所の「定」であ…

☆「掌中の葉」(翻訳文)1-7

【対象】 (+この書は)定と慧のレベルを高めたいと思う、すべての修行者ーー解脱道行者と菩薩道行者の両方を含む、を対象とする。 この本で語られているのは、原始仏教の止観であり、あなたは、密教の修行をしている人、または長年、北伝仏教の無上の法を…

☆「掌中の葉」(翻訳文)1-6

【本書の特徴】 ある種の人々は、長年、仏教とは何かを学び、大勢の、業績のある法師の教える法を聞いてはいるが、なぜか、いつも、心もとなく力不足で、そこから利益を受ける事がない。 またある種の人々は、苦しい修行にも耐え、初めは多少の成果もあった…

☆「掌中の葉」(翻訳文)1-5

菩薩道を行くそこのあなた・・・、 もし、あなたが、ただひたすら布施、持戒、忍辱・・・ を行うだけで、止観を実践・掌握しようとしないのであれば、その時、あなたは、真実の菩薩ではありえず、ただ、善心なる人、に過ぎない(+ことになる)。 ≪金剛経≫は…

☆「掌中の葉」(翻訳文)1-4

【解脱道と菩薩道行者】 では、なぜ、止観がこのように重要であるのか? 解脱道行者について言えば、止観の修行を通してしか、 修行者は、涅槃を証悟することができないからである。 ≪法句経≫第372偈に言う: 無慧者無定、無定者無慧、 兼具定与慧、彼実近涅…

是誰庵のひとやすみ~己の仕事(「目の中の塵」から)

昨日、ケーマ尼の「目の中の塵」を翻訳していましたら、<己自身は、己自身の仕事に忙しい、云々>という言葉に出会いました。 ここの部分は、私が手に入れた本書中国語版からの直訳ですが、その元となった、英語で書かれた英語版の文章には、<マイ・ビジネ…