Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2017-09-17から1日間の記事一覧

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)4-5

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 新しい生活が、始まった。 メーチ・ケーウは初日からすぐに、寺院の静かで安らかな生活のリズムに溶け入り、毎朝、日の明けない内から、起き出した。 彼女は、早朝三時には起床し、顔を洗い、冷たい水で、眠気を…

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)4-4

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 尼僧たちは、自分自身の住居を持っていた。 そこは、男性たちの住居とは、乱雑な背の高い竹藪で、隔離されていた。 メーチ・ケーウは、小さな茅葺小屋に案内されて、そこを住居とした。 それは最近建ったばかりで…

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)4-3

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> メー・ケーウが、戒の項目を念誦し終わると、アチャン・カンパンは、彼女の方を見ながら、戒の各項目について、これから詳しく説明する、と言った。 (中略ー最終章にて翻訳し、付録とする) アチャン・カンパン…

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)4-2

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 次に、メーチ・タンは、いつも使っている、鋭い刃を持つ、丸い柄のカミソリを持って、虎刈りの頭を剃って、ツルツルの坊主頭にした。 メー・ケーウは頭をなでながら、会心の笑みを浮かべ、一筋の糸ほどにも、何の…

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)4-1

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 第二章 出家ーーメーチの生きざま 基本訓練就像用 有 Y叉的樹枝 掌着香蕉樹、 (基本的訓練とは、ちょうど Y字の木の枝を使って、バナナの木を支え) 譲沈重的果串発育長大、 (重い果実を大きく育てて) 避免香…

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)3-31

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 種々の悲哀と苦楽が、彼女を不安にし、これらの感情は、彼女の心を曇らせ、彼女は、己を見失ったり、初心を忘れたりした。 そのようではあっても、彼女は世俗の生活において、長年、己自身を練磨し、己の信念を忘…

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)3-30

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 子供を育てる事は楽しいし、興味が尽きない。 メー・ケーウは、ストレスの多い生活の中で、いくらか気持ちを分散させて、一息つくことで、とりあえず、悶々とした気分を、緩めることができた。 彼女の心内では、…

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)5-96

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 8-8-4-2 中部誦者の見解 そして、中部誦者は、一つ一つの近行定の(出入息)は、その前のジャーナの(出入息)より更に微細で、それは以下の通りとなる、という: 第二禅近行定の、微細な出入息と比較して、初禅…