Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2018-10-29から1日間の記事一覧

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(3-6)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 苦集聖諦は断じ除かれねばならない 有情は五蘊に愛着し、執着するーーこれが苦集聖諦であるーーそれは断じ除かれなければならない。 仏陀は三種類の渇愛が、五取蘊の生々流転を引き起すと述べており、それはすな…

般若の独り言~宗教的依存症

本日、WEB上のニュースを見ていましたら、先般亡くなられた樹木希林さんをモデルにした、新聞広告が出されたそうです(宝島の広告)。 一つは「地球にさようなら」というもので、もう一つは「あとは自分で」という風なもの(私は新聞を取っていないので、新…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(3‐5)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (+上で述べたように)色蘊は11種類の色法であり、受、想、行、識もまた、11種類の名法である。 それらは何故 ”取蘊” と呼ばれるのか? というのも、それらは執着される対象であるが故に。 ”取” (upādāna)に関…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(3‐4)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 苦聖諦は遍知されなければならない 仏陀は、苦聖諦は遍知されなければならないと、指導・ 教導した。 その意味は、己自身、自ら証した所の智でもって、五取蘊(pañcupādānakkhandha)を、完全に了知しなければな…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(3‐3)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 《中部・大六処経》(Mahāsalāyatanika Sutta)において、仏陀は、同様なる四つの項目に関しての、その完成されなければならない任務について、詳細に解説している。 ” 1)比丘たちよ。 どのような法が、証智に…