Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2018-11-10から1日間の記事一覧

『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(3-28‐a)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> <注14>名色(nāmarūpa)という単語は、異なる文脈の中において、異なる意味をもつものである。 縁起の一支としての場合、名色は通常、結生識の縁によって<有>る(同時に生起するもの)ものである、と言われる…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(3-27)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 二種類の業処 五蘊と六処は、仏陀が教えた vipassanā行における、二種類の分類型であり、また四聖諦を如実に証悟する前において、観智を通して観照しなければならない所の、所縁でもある。 その様に言うものの、v…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(3-26)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> ここにおいて、仏陀は、比丘が如何にして、第四禅の光を運用して、究極色法、究極名法とその因を了知し、かつ正面するのかを、描写している。 これは、仏陀が諸々の経において(+述べている所の)、vipassanā を…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(3-25)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> <注13> 《清浄道論・神通論》(Abhiññākathā)は、この話を、詳細に、以下の様に、解説している: 住立とは不動の事であり、すなわち、フラフラしない(acale)、不動揺(niriñjaneti)で、五根はその敵対する…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(3-23)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 止(観の修習における基礎禅) 比丘が止の修習をするという事は、すなわち定蘊(samādhikkhandha)(注11)を育成する事である。 深い定力は、光を生じることができる。 ジャーナは、非常に大きくて明るい、光り…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(3-24)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 観(身と識) 仏陀は《長部・・沙門果経》の中でもまた、未生怨王に対してこの種の(修行における)順序・順番を解説している。 ”次に、大王よ。 比丘は楽を捨し断じ、苦を捨し断じる。先ほどの喜、憂はすでに滅…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(3-22)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 止(身随観) 《大念処経》の中で、仏陀は12種類の、止の修習方法を指導している: (1)入出息の随観。 四種類のジャーナを証得することができる。 (2)身体の32の部分の不浄の随観。 初禅を証得することができ…

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(3-21)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> <注9>複註の解釈: ”あれら指導しやすい者(veneyyānaṃ)に対して、捨断するべき法(pahātabbadhammesu)に関しては、先に諸蓋の分別(=区別、識別)を説明するべきである。 故に、ここにおいて(vasenettha)…