Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2019-04-02から1日間の記事一覧

翻訳『禅修指南』3‐62

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 第四禅の名法と、四無色界禅の中の名法は、同じものであるため、四種類の色界禅を修行していた時の様な、禅支の欠点を、思惟する必要はない。 色界第四禅の欠点を見て、かつ、それを厭離したならば、あなたは、無…

翻訳『禅修指南』3‐61

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (一)空無辺処 四無色禅を修行する前、あなたは、色法(物質)の過患(=過失)を思惟しなければならない: 人間の身体は、父親と母親の精子と卵子が結合して生じたものであって、故に所生身(karajakāya)と呼…

般若の独り言~誰が風をみたでしょう?

子供の時に歌っていた歌があります。 <風>という題でしょうか? 出だしは、 ☆だぁれぇが、かぁぜぇを、みぃた~でしょう? ♪ あなたぁも わたしぃも みやしない ♪ ☆ ああ、でも修行すると、あなたぁも わたしぃも 風、 見えるのですね(『禅修指南』3‐59<…

翻訳『禅修指南』3‐60

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 《四無色界禅》 十遍の中の、一つ一つの遍を修行して、第四禅に到達する事が出来たならば、あなたは次に、四無色処と呼ばれている所の、四種類の無色界禅(arūpa jhāna または無色定)を、修行することができる。…

翻訳『禅修指南』3‐59

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (八)風遍 触覚(=感触)または、視覚でもって、風遍の修行をする。 触覚を利用する修行方法は、以下の通り: あなたは、窓または戸口から入って来て、身体に当たる風に注意を向け、かつ、それについて「風、風…

翻訳『禅修指南』3‐58

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (六)水遍 水遍の修行をする時、あなたは一鉢の、または一桶の清らかな水、井戸水などを、用意しなければならない。 水界の流動性、粘着性などの特徴に、専注してはならない。 ただ、取相の修行が成功するまで、…

翻訳『禅修指南』3‐57

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> (五)地遍 地遍の修行をする時、先に、平坦な土地を見つけておかねばならない。 それはちょうど、明け方の空の茜色の様に、赤褐色をしていて、木の枝、石、または葉っぱなどがない場所でなければならない。 そし…