wong0110's diary

中国語で書かれた仏教書を日本語に翻訳して公開。+日常の心模様の独り言。

仏教

是誰庵のひとやすみ~プラユキ師著「自由に生きる」雑感-1

昨日、図書館より「購入希望の本が届きました」という連絡が 入りました。 だめもとで頼んでいた、タイの日本人僧侶プラユキ師の著書 『自由に生きる』です(田舎の小さな図書館、こういう本を 買っていただけるかどうか、分かりませんでしたが・・・ <心の…

是誰庵のひとやすみ~約束の地、緬甸

私は、ミャンマーの事を<緬甸>と書きます。 昔の人は<緬甸>を<ビルマ>と読みましたが、今は <ミャンマー>と読むか、または、緬甸なんて漢字は もう最初から使わないで、<ミャンマー>と、 カタカナで書くようです。 それを知っていながら、なぜ、私…

是誰庵のひとやすみ~仏陀を守ったコブラ

私は日夜、仏陀の教えを実践する努力をしている仏教徒(追補) ですが、我が家には仏壇はありません。 先祖の位牌を持っていませんし、先祖への感謝は心の中ですればよい、 と思っています(私は、特別先祖が尊いというより、生死輪廻して いる命は、皆平等…

パオ・セヤドー講述「菩提資糧」(翻訳文)-104

娑婆世界における、これほど多くの旅人の中で、菩薩は、最も偉大なる 人物である。授記を受けた後、菩薩は、少なくとも四阿僧祇劫と十万大劫 の長きに亘って、諸々の波羅蜜を円満成就して、一切知智を証悟しな ければならない。 故に、長い娑婆での、旅の途…

是誰庵のひとやすみ~10>言葉の定義

今日、私はちょっと機嫌がいい。 パオセヤドーの問答集を翻訳していて、長年の疑問、刹那定(カニカ・サマーディ)とは何か?が、解けたから。というか、刹那定と観禅(vipassanā)の関係が明白になったから。(同日アップのブログ<パオ・セヤドー問答集 #0…

是誰庵のひとやすみ~9>作意と妄想

先日、「パオ・セヤドー問答集」を翻訳していて、如理作意、不如理作意という言葉が出てきました。我々は、一分一秒、いやもっと短い時間、絶え間なく<作意>しています。私はこの事に、以前、東京の某宿泊瞑想会に参加した時、気が付きました。 この瞑想会で…

是誰庵のひとやすみ~7>業の主人

以前、台湾のお寺(テラワーダ系)で頂いたお経に<願他們是業的主人>とありました。 どういう意味かと、僧侶に質問しましたら、「業の持ち主は自分だという自覚の事」との事。 その時は「業って、自分に属しているんだよって、そんな当たり前の事を<私は…

是誰庵の一休み~5>レベルたかいなぁ

昨日、<パオ・セヤドー問答集>の P94 を翻訳していて、う~~ん、レベル高いなぁと、感動したというか、恐怖したというか(苦笑)。 だって 《 あなたは認識の対象に対して、「これは女性、これは男性、これは(私の)娘」とか思っているなら不善法。「こ…

是誰庵の一休み~3>キリスト教と浄土宗

私は大乗の大日如来だとか阿弥陀如来だとかの、<信仰系の思想>というものが余り理解できない。仏陀も如来と言われるから、大日如来も何かの人格神かと思っていたが、違うようだ(阿弥陀如来は人格神らしい。仏陀は人格神ではない)。 先日、私がまだ若い頃…

<パオ・セヤドー問答集~013>問答(三)問3-2>全文

#013-150708 問3-2:近行定と安止定の間には、どのような違いがありますか? 答3-2:似相が出てきた時、定力は非常に強い。しかしながら、近行定の段階では、禅支はいまだ完全には発達していないので、近行定の中で有分心(bhavaṅga)はなおも生起し、修行者…

是誰庵今日もいっぷく~2>供花

今朝、庭に出てみると、バラとグラジオラスが咲いていました。切ってきて、ベランダの仏像に供えました(私は、タイの森林寺院の住職さんから頂いた、緬甸製の、大理石でできた仏像を、ベランダの手すりに供え付けています。仏像が、Y 盆地を見下ろす感じに…

<パオ・セヤドー問答集~011>問答(二)問2-3>全文

#011-150706 問2-3:なぜ名色法を透視した後、必ず縁起(paṭiccasamuppāda)の第一法と第五法を修行しなければならないのですか? 答2-3:上座部の仏法においては、清浄(visuddhi)は七つの段階があります。ここでは前の五段階について解説したいと思います…

<パオ・セヤドー問答集~007>問答(二)問2-1

#007-150702 問2-1 初心者はどのようにして定根と慧根をバランスさせればよいですか?どのようにして安般念(ānāpānassati)によって智慧を修行するのですか? 答2-1 初心者にとっては、定根と慧根をバランスさせる事はあまり必要とされません。というのも、…

アチャン・チャー一日一話~57~60>「苗木」「流水」「螺子釘」「刃物」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 60,61にこんな事が書いてあります(四話)。 #57-150701 「苗木」 座禅・瞑想している時、あなた方はずっと正念を保たなければなりません。まるで、苗木を植える時…

アチャン・チャー一日一話

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 56,57にこんな事が書いてあります(三話)。 #52-150629 「水の流れ」 肉体の老化と病気と痛み、それは確かにあります。それはそれの本性に従っているに過ぎないの…

アチャン・チャー一日一話~50,51>「水と油」&「牛車」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 54,55にこんな事が書いてあります(二話)。 #50-150628 「水と油」 水と油は同じではありません。同じ道理で、一人の智慧ある人と、一人の愚かで無知無明な人とは…

パオ・セヤドー問答集~002>如実知見・問答(一)(問1-2)

<パオ・セヤドー問答集(仮題)> <禅修問題与解答(パオ禅師等講述)>日本語訳 (中国語版P027) #002-150627 問答(一) 問1-2:修行する時、禅相は必ず必要ですか? 答1-2:ある種の業処(kammaṭṭhāna)を修行する時、たとえば、安般念、十遍禅、不浄…

アチャン・チャー一日一話~47,48,49>「薬と果物」&「孤児」&「商人」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 52,53にこんな事が書いてあります(三話)。 #47-150627 「薬と果物」 修行しないからといって、その人と喧嘩しない。彼らの間違いを批判しない。ただ常日頃、戒め…

アチャン・チャー一日一話~45,46>「蛆虫」&「マンゴー」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 50,51にこんな事が書いてあります(二話)。 #45-150626 「蛆虫」 人生の楽しみは、友達がどれくらいいるかではなくて、“正見”を持っているかどうかで決まってくる…

アチャン・チャー一日一話~43,44>「木」&「木材」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 48,49,にこんな事が書いてあります(二話)。 #43-150625 「木」 もし我々が樹木を切り倒して、河の中に放り込んだならば、その木は下流に向かって流れていく。もし…

アーチャン・チャー一日一話~39,40,41,42>「おたま」&「葉っぱ」&「雨漏り」&「手紙」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 46,47にこんな事が書いてあります(短編四話)。 #39-150624 「おたま」 仏陀のダンマを聞くだけで、実践しようとしない人は、スープの鍋の中のおたまのようだ。毎…

アチャン・チャー一日一話~36,37,38>「主婦」&「包丁」&「結び目」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 44,45にこんな事が書いてあります(三話)。 #36 -150623 「主婦」 茶碗を洗う時、いつも眉間に皺を寄せている主婦のようになってはいけません。彼女は一心不乱に茶…

アチャン・チャー一日一話~35>「野良犬」

#35-150622 タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 43にこんな事が書いてあります。 《ある時、ゴータマ仏陀と彼の弟子が留まっている森の中で、一匹の野良犬が走り出てきたのを見ました。彼はしばらく立…

アチャン・チャー一日一話~33,34>「穴ぼこ」&「大きな家」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 42にこんな事が書いてあります(二話)。 #33-150621 「穴ぼこ」 《あなたがた、色々な方にお会いして、あなたがたを指導する時、私は色々な事を言いますが、矛盾し…

アチャン・チャー一日一話~32>「手」

#32-150620 タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 41にこんな事が書いてあります。 《仏法の理論を研究している人たちと、座禅・瞑想の修行をしている人たちは、お互いに誤解しています。一般的に、研究…

アチャン・チャー一日一話~30,31>「ゴミ溜め」&「雑草」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 39、40にこんな事が書いてあります(二話)。 #30-150619 「ゴミ溜め」 《もしあなたの心が静謐で、しかも専一であるならば、それは非常に有用な道具になります。し…

アチャン・チャー一日一話~29>「おみやげ」

#29-150618 タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 38に、こんな事が書いてあります。 《我々は、己の身体を観察しなければなりません。体の中がどのようになっていようとも、ちょっと覗いてみせんか!我…

アチャン・チャー一日一話~28>「果樹」

#28-150617 タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 37に、こんな事が書いてあります。 《花が咲いた果樹にそよ風が吹くと、いくつかの花は瞬く間に散って地面に落ち、いくつかの蕾は枝にとどまり、そして…

アチャン・チャー一日一話~27>「懐中電灯」

#27-150616 タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 36に、こんな事が書いてあります。 《仏陀のダンマにおいて、我々はよく、「放下して、いかなる物事にも執着するな」という教えを聞きますが、これはど…

アチャン・チャー一日一話~23>「漁師」&「魚と蛙」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 32とP33に、こんな事が書いてあります(二話)。 #23-150614 《我々が行う禅定(静慮)の修行は、我々に癒しをもたらします。一つ例を上げましょう!たとえばちょう…

アチャン・チャー一日一話~22>「魚籠」

#22-150613 タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 31に、こんな事が書いてあります。 《もしもあなたが、物事の利害関係をはっきりとみる事ができたなら、他人からそれを教えてもらうまで、待つ必要はな…

アチャン・チャー一日一話~19、20>「肥料」&「汚れた衣服」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 29に、こんな事が書いてあります(二話)。 #19-150611 《我々の(心の)汚染は、我々の修行の肥料とする事ができます。たとえば我々が何か汚いもの――鶏糞や牛糞を…

アチャン・チャー一日一話~17、18>「あひる」&「家庭」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 28に、こんな事が書いてあります(二話)。 #17-150610 《あなたの実践する修行は、あひるを飼うのと同じです。あなたの仕事は、あひるにエサと水をあげる事です。…

アチャン・チャー一日一話~11>「誤解」(「精神障害者」改題)

#11-150605 タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 23にこんな事が書いてあります。 《ある日の朝、あなたが仕事で職場に向かおうとしている時、誰かがあなたに向かって無礼な態度で叫び罵ったなら、あ…

アチャン・チャー一日一話~10>「魚」

#10-150604 タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 22下段にこんな事が書いてあります。 《我々は欲望を欲しない。しかし、欲望がなければ、なぜ修行するのか?我々にとって、修行に対する欲望は必要だ…

アチャン・チャー一日一話~9>「料理」

#9-150603 タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 22上段にこんな事が書いてあります。 《我々にとって、自分の身体と口(訳者注)が悪から遠く離れるよう訓練する事ができれば、それ自体が功徳なのだ。…

アチャン・チャー一日一話~7>「コブラ」

#7-150601 タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 20にこんな事が書いてあります。 《心理的な活動は、人を死に至らしめるコブラのようだ。もし我々がコブラにちょっかいを出さないでいたら、コブラはコ…

アチャン・チャー一日一話~6>「遊び好きの子供」

#6-150531 タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 19にこんな事が書いてあります。 《我々は心の性質について何度も何度も、反復して思惟した後に、心とは心であって、他のなにものでもない事が分かる。…

アチャン・チャー一日一話~5>「薬」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 18にこんな事が書いてあります。 《我々は、医者の処方した薬を飲まない病人を例にして、修行について述べることができる。薬瓶の上には、詳細な説明が書いてあるが…

アチャン・チャー一日一話~4>「盲人」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社・改訂版)が手に入りました。P 17下段に、こんな事が書いてあります。 《身体と心は一瞬も止まらず、生と滅を繰り返している。“行”は、ずっと変遷、変化の状態の中にある。我々がこの事に…

アチャン・チャー一日一話~3>「バナナの皮」

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集 (台湾伝承出版社)が手に入りました。P 17にこんな事が書いてあります。 《この世のものごとはすべてバナナの皮のごとくに、あなたにとって大した利用価値がないと分かった時、あなたは、各種のさまざまな…

是誰庵仏教談義~44>投影

先日、タイからお客様が見えて、一日、接待させて頂きました。 その時、ご一行の中のお一方(比丘)とお話していて、彼が「我々は誰でも心に他者へ恨み心を持っているけれども、それは実は母親への恨みである」と言いました。 私は「それは心理学では投影と…

アチャン・チャー一日一話~1>比喩

タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集(台湾伝承出版社)が手に入りました。 P15 に、こんな事が書いてあります。 《我々は比喩を使って仏法を語らねばならない。 なぜならば、仏法には一定した形式がないから。 それは四角いか?それとも丸い…

是誰庵仏教談義~44>家々都有・・・

表題の<家々都有・・・>は、その後が<難念的経>と続きます。 どの家にも、何らかの解決しにくい難題がある、という意味です(貧乏人には貧乏人の、豊かな人には豊かな人なりの、心配事はつきません)。 キリスト教の日曜学校みたいに、仏教にも日曜寺子…

是誰庵仏教談義~43>随所に主となる

最近、園芸の雑談が続きましたので、法話を一つ。 子供の時から仏教書を乱読していた私。 でも、信仰系(浄土宗、日蓮宗)は興味なしで、読んでいたのは、もっぱら禅宗系。 で、禅宗の本には「随所に主となる」という文言が <随所>にでてきます(笑)。 座…

是誰庵仏教談義~42>吉祥経(こよなき幸せ)

知人と孫の話になりました。 私の孫は今一歳半です。 長男が40歳近くになって結婚し、奥さんが帝王切開で産んでくれた女の子なので、その健やかな成長を願わずにはいられません。 が、かといって祈願だけで人が幸せになるなら、世界に不幸はなくなる訳で・・…

是誰庵仏教談義~40>機嫌よく生きる

私は子供の時から仏教が好きで、長く独学を続け、大人になってからは、タイや緬甸(ミャンマー)に行って僧侶と問答したり、修行したりしてきました。 で、仏教とは何ぞや?と問われれば、それは学処(=戒・律)・禅定・智慧の三学です、と言います。三学と…

是誰庵仏教談義~37>三か月坊主

タイ・緬甸(ミャンマー)で、テラワーダ(南伝仏教)を学んで 30 年余。 その集大成として、去年の 12月、緬甸のパオ森林寺院ヤンゴン分院で出家し、尼僧になりました。 そして還俗せずに(テラワーダは一時出家も可なのですが)、尼僧の身分のまま日本に帰…

是誰庵仏教談義~36>エーパッヒコー(来たりて観よ)

先日「魂の科学」という本を読んでいて、<行蘊>という言葉にぶつかった。 <行>はパーリ語でサンカーラ、サンスクリット語ではサンスカーラといい、輪廻の事だとは承知していたが、実は、インドの言葉は重義的で、一つの言葉に色々な意味が含まれているの…

是誰庵仏教談義~35>二人の宮澤賢治

宮澤賢治さん、雨にも負けず風にも負けず、岩手の英雄、いえ、日本の英雄ですよね。 で、宮澤賢治さん言います「地球上(宇宙かな?)に、一人でも不幸な人がいたら、私は幸せにならない」と。これ、聞いた時感動しました、まさに≪大乗の菩薩さま≫。 でも、…