Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(29-16)(私家版)

26.”Na hatthanillehakam bhuñjissāmīti sikkhā karanīyā.” ” ‘ ‘私は手を舐めながら食する事をしない ‘ を学ばなければならない。 ”…………… 飲食をする時、手を舐めながら食べたり、手のひらを 舐めながら食べたりしない。この動作は、側にいる人に嫌悪さ…

★『教海覚舟』〈教えの海悟りの舟〉(29-15)(私家版)

22.”Na sitthāvakārakam bhuñjissāmīti sikkhā karanīyā.” ……………………… ” ‘ 私は米飯の粒を散らかして食事をしない事。‘ を学ばなければならない。” 浪費をしない習慣を養わなければならない。一粒のお米であっても、然りである。残りの羹を捨てる時に、米…

大愚和尚を読む(その5ー涅槃)

大愚和尚は著書「ひとりの『さみしさ』とうまくやる本」の中で【睡眠と涅槃は同じものだ】と言います(P124)。。。。。 和尚さん、残念ながら睡眠と涅槃は全く異なるものです。睡眠は有為法、涅槃は無為法で、その内実は、180度異なります。。。。。。。。…

春のリトリート

2024年春、スリランカ・ナーウヤナ・龍樹林住職・アリヤナンダ大長老によるリトリートが房総にて、開催されます。詳しくは……………………………… <Japan Triple Gems‘s Ownd> ……… にてご確認下さい。。。。。。。。。 Paññādhika Sayalay (般若精舎)

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(29-14)(私家版)

20.”Na avagandakārakam bhuñjssāmīti sikkhā karanīyā. …………………………… ” ‘ 私は口一杯に頬張り食する事をしない ‘ を学ばなければならない。 ” 食べ物を、むやみに頬張り、むやみに飲み込む事をしない 。。 21.”Na hatthanidhunakam bhuñjisāmīti sikkh…

大愚和尚を読む(その4ー輪廻)

本日、大愚和尚のYOUTUBE《一問一答》、お題は《今この瞬間から「苦」を手放し明るく生きる為の教え》を拝聴しました。。。。。 この回の、話の主題は 【現世利益とは何か?】 で、ゴータマ仏陀ご在世の当時のバラモン教(現代のヒンズー教)の輪廻の教えと、…

大愚和尚を読む(その3ー成仏)

和尚著「ひとりの『さみしさ』とうまくやる本」P178。。。。。。。。。 人が亡くなると、7*7=49日の法事をする。それが円満すると、亡き人は<成仏>する……………………。。。 これが、私には分からない。。。。。。 成仏するとは、仏陀に成る、という事…

大愚和尚を読む(その2ー不飲酒戒)

同じく和尚著『ひとりの「さみしさ」とうまくやる本』P28。 五戒の第五条。不飲酒戒について、和尚は、………………………… <お酒を飲んではいけない(醉うと人に迷惑をかける為)> と解説しています。。。。。。。。。。 南伝仏教なら、座禅・瞑想する為、正念保持の…

大愚和尚を読む(その1ー不邪淫戒)

YOUTUBE で、大愚元勝和尚さんの説法を見つけました。私の好きな<アビダンマ>の立脚点とは多少異なりますが、基本的には非常に真面目に真摯に、悩める方々に対応している事には、好感を持ちました。。。 その為、先日、図書館から和尚著 『ひとりの「さみ…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(29-13)(私家版)

17.“Na sakabalena mukhena byāharissāmīti sikkhā karanīyā. “ “ ‘ 私は口にご飯を含んでいる時、話をしない事‘ を学ばなければならない。 “ 。 口の中に大量のご飯がある時、話をすれば発音がはっきりしない為、この種の戒律違反となる。口の中に少量の…

★『教海覚舟』≫<教えの海悟りの舟>(29-12)(私家版)

4.“ Parimandalam ālopam karissāmīti sikkhā karanīyā.“ ……………………………………………… “ ‘私は細長い形の飯の塊を作らない事 ‘ を学ばなければならない。 “。 細長い形の飯の塊は、作ってはならない。故意でない場合は不犯。念のない者も又不犯。 15.“ Na anāha…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(29-11)(私家版)

12.“Na ujjhānasaññī paresam pattam olokessāmīti sikkhā karanīyā. “ “ ‘私は心に不満を抱いて他人の鉢を見ない事 ‘ を学ばなければならない。 “ 。 他人に食べ物を上げようとして、見るならは不犯である。又はその為に、他人にそれを見せるのも、不犯…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(29-10)(私家版)

11.“Na sūpam vā odanam vā attano atthāya viññāpetvā bhuñjissāmīti sikkhā karanīyā. “ “‘ ‘私は病でない時、己自身の為に羹や飯を乞食して食用しない。‘を学ばなければならない。 “ 病気の者を除いて、(指定の)羹や飯を要求して食用してはならない。…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(29-9)(私家版)

9.“Nathūpakato omadditvā pindapātam bhuñjissāmīti sikkhā karanīyā. “ ……………………… “ ‘私は、頂部から食べ物を食べる事をしないで、鉢食を食す。 ‘ を学ばなければならない。 “。…… 鉢の中の食べ物は、端から食する事。頂部から先に食してはならない。鉢…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(29-8)(私家版)

7.“Sapadānam pindapātam bhuñjissmīti sikkhā karanīyā. “ ………………… “ ‘私は順序よく鉢食を食す。‘ を学ばなければならない。 ‘“ 鉢食を食する時は順序よく食すべきである。鉢の中にあるものを考えもなく手当り次第に掴んではならない。。。。。。。。。 …

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(29-7)(私家版)

5.“Sakkaccampindapātambhuñjissāmītisikkhākaranīyā. “ “ ‘私は敬いの心をもって、鉢食を食する。 ‘のを学ばなければならない。“ ……… 鉢食を食する時、ふざけた心、又は浮ついた心で食してはならない。 “6.“Pattasaññī pindapātam bhuñjissāmīti sikhā …

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(29-5/6)(私家版)

4.“ Samatittikam pindapātam patiggahessāmīti sikkhā karanīyā.“ “ ‘私は平鉢にして鉢食を受け取る 。‘ を学ばなければならない。 “ 即ち、受け取る食べ物は、鉢の口の縁を超えてはならない。受け取った食べ物が鉢の縁を超えたならば、悪作である。。。 …

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(29-3/4)(私家版)

3.“Samasūpakam pindapātam patiggahessāmīti sikhā karanīyā.“ “ ‘私は等量の羹(決められた量の羹)に従って鉢食を受け取る事‘“を学ばなければならない‘ “ 羹(sūpa)とは、緑豆、そら豆、えんどう豆等を煮て、粘着状にしたもの。手で掴める所の豆羹。(受け…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(29-2)(私家版)

2.“Pattsaññī pindapātam patiggahessāmīti sikkhā karanīya.“ “ ‘私は鉢に注意を払いながら鉢食を受け取る。‘ のを学ばなければならない。“……… 鉢食を受け取る時、鉢に注意を払う事。。。 もし食べ物がすてに他の容器において満たされているならば、当該…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(29-1)(私家版)

【托鉢行儀】 飲食をするに当たって、その関連する戒律は合計30条ある。。。。。。。。 ”Sakkaccam pindapātam patiggahessāmīti sikkhā karanīya . ” … 鉢食(托鉢食)を受け取る時、あちこちキョロキョロしてはいけない。己が食する事が出来ないであろうと…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(28-9)(私家版)

【腰帯(ベルト)】 ”Anujānāmi, bhikkhave, dve kāyabandhanānipattikam, sūkarantakanti.” 仏陀は、二種の腰帯(ベルト)を使用する事を許可した。pattika と slūkarantaka”である。 ”pattika” は、中間に穴のない腰帯で、”sūkarantaka” は、中間に穴のある鞘…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(28-8-1)(私家版)

<注4>喬木の一種。中国の四川、雲南の二省に分布している。。。 <注5>シンガラ語でkasā-pata 。パーリ語は llipatta。beru-pata の パーリ語は nillipatta。。。。。。。。。 <注6>以上全ては、《律蔵大品義注・衣染料論》より抜粋。。。。。。。。…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(28-8)(私家版)

”Mañjitthiñca tungahārañca thapetvā sabbam khandharajanam vattsti.” ……… 紫檀、ユーカリ等の様な(種類の)樹木から染料を採取してはならない。 ”Lddañca kandulañca thapetvā sabbam tacarajanam vattati” ………………… 珠子樹<注4>とマングローブを除いて…

怒りの考察(二矢を受けず)

仏教を学び、修行していますと、《悟りを開いた人は怒らない、怒ってはならない》と聞いて、『自分もそうありたい』と思う事があります。。。。。。。。。。。 ただ、これには少々、誤解がある様に思います。。。。…。 私達は不如意の事、意に沿わない事に出…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(28-6/7)(私家版)

【袈裟の染色と作製】 仏陀ご在世の時、比丘たちは、牛糞と紅泥の混合物でもって衣を染めていた。この様な方法で染めた袈裟は、退色しやすい。。 仏陀はこれを知った後に、以下の様に戒を制定した: ”Anujānāmi, bhikkhsve, cha rajanāni-mūlarajanam, khand…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(28-4/5)(私家版)

仏陀は、全体が青色又は黄色等の色彩の袈裟を着用する事を禁止した。その意図は、袈裟は、混合された色彩で染めるべきであるという。。。。。。。。。。。。。。 ガジュマルの木の皮を煮て作られた染料は、如法の染料として、袈裟を染め、作製する事ができる…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(28-3-1)(私家版)

<注1>深い赤色:ムカデの背中の色。 <注2>深い黄色:落ち葉の色。 ☆Sattam Samagamo hotu, Yāva nibbāna pattyā. 願常遇智者 直至証涅槃。

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(28-3)(私家版)

“全体(=単色の染料。以下同様)が青色の衣、全体が黄色の衣、全体が赤色の衣、全体が真紅の衣、全体が黒色の衣、全体が深い赤色の衣<注2>、全体が深い黄色の衣<注3>を着用してはならない。。。。 もし、戒律と合致しない色彩の袈裟を受け取ったならば…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(28-2)(私家版)

【袈裟の色】 ”Na, bhikkhave, sabbanīlakāni cīvarāni dhāretabbāni , na sabbapītākāni cīvarāni dhāretabbāni, na sabbalohitakāni cīvarāni dhāretabbāni, na sabbamañjithakāni cīvarāni dhāretabbāni, na sabbakanhāni civarāni dhāretabbāni, na sabb…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(28-1)(私家版)

【袈裟を作製する場合の布地について】 ”Anujānāmi, bikkhave, cha cīvarāniーkhomam kappāsikam koseyyam kambalam sānam bhanganti” ………… 仏陀は戒を制定して、六種の布地及びそれに類似する布地を許可した。。。。。。。。 亜麻(khoma)、綿(kappāsika)、 …