Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵日記>嘘

今日は朝から、一日中雨でした。花冷えというのでしょうか、気温も

低く、久しぶりに薪ストーブを焚きました(ちょうど、薪も、もうすぐ

なくなる頃です)。

この雨で水中運動は休むことにして、インターネットで小保方さんの

ネイチャー論文盗用・剽窃問題に関する意見を読んでみました。

その中に<(彼女は)息を吐くように嘘をつく>という表現があり

ました。私の知り合いで、やはりこういうタイプの女性がいました。

「誰々さんに何々をプレゼントした」とか「誰々さんがあまりに困窮して

いたので〇万円包んで上げた」とか、自分がいかに気前がいいか、

という作り話ですが、誰々さんと誰々さんが出あって、話してみれば、

彼女の嘘は簡単にばれました(苦笑)。

テラワーダ(南伝仏教)では在家の5戒というのがあり、その中に

<嘘をついてはいけない>というのがあります。「私は嘘をつかない」

誓うのは簡単ですが、日常生活の中で微妙な嘘って、結構

つきますよね。

例えば友人がケーキを焼いて持ってきた。あんまり美味しくないけれど、

「これ、まずいね」というのはちょっとまずい(笑)。

「この服似合ってる?」と聞かれて、よほどの事でなければ「似合ってる

わよ」(笑)。難しい所では癌の告知、するかしないか?などなど。

日本では、僧侶も戒律を守っていないし、在家も<在家の五戒>が

あるなんて事も知らないみたいで・・・。その上、大乗には「嘘も

方便」という錦の御旗が・・・(笑)。

私自身は、詐欺事件を起こすほどの大それた嘘つきでは

ないけれど「今日は小さな嘘を2,3ついてしまったな」

なんていう時に、ちょっとお寺に出向いてお坊さんに

自分のその時の心情など吐露してみたい(気持ちをリセットしたい)

と思うのですが、日本はそういう制度もないみたいで・・・(キリス

ト教では告解というのですか、密室で神父さんに話を聞いてもらう制度が

ありますね)。

今現在、インターネット上では、小保方さんは病的な嘘つきだと

言われていますが、これほどの大事件になる前に、なんとか

歯止めがかからなかったのでしょうか・・・?とても残念です。