Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵仏教談義~37>三か月坊主

タイ・緬甸(ミャンマー)で、テラワーダ(南伝仏教)を学んで 30 年余。

その集大成として、去年の 12月、緬甸のパオ森林寺院ヤンゴン分院で出家し、尼僧になりました。

そして還俗せずに(テラワーダは一時出家も可なのですが)、尼僧の身分のまま日本に帰ってきて、早や、3か月がたちました。

今日は、知人が我が家を訪ねてきてランチをし「お布施」と書いた封筒を置いて行きました。おっ~~、中に現金が・・・!!

嬉しいな、お布施、非課税 ♪(欲得Max、お恥ずかし・・・^^;)。

先日は、水中運動の仲間(午前中にプールに来るおばぁさん)が「御仏飯」といって、お米を 3kg ほどくれました。日本の大乗仏教の習慣を知らないので、吃驚すると共に、ありがたく頂きました。

花冷えがやんで、ようやく暖かくなったので、本日、正式な尼僧姿(こげ茶色の木綿のスカート、ブラウス、袈裟、大衣)で出かけたところ、「ありがたい、ありがたい」と、出会った人に拝まれました(ちょっと嬉しい)。

また、「ウツ病の人を治してあげてもらえないか?」と病気治療の依頼がありました。

テラワーダ(南伝仏教)は清浄道といって、座禅・瞑想を重視します。すでに重いウツ病になってしまっている人には、座禅・瞑想はよくありません。軽症の時に、自分の心を観察して、サティ(正念)を育てると、性格が明るい方へ向かいますが、重度のウツ病になってから自分の心を観察するのは、とてもつらく、病状がさらに悪化する事があるからです。

そんな訳で、その方には「『ちょっとした悩みを、尼僧さんに聞いてもらいたい、相談したい』というのならお聞きしますが、重症のウツ病患者さんは、まずは病院で治療してもらって下さい」と、申し上げました。

数えてみれば、尼僧になって 三か月。

三日坊主ならぬ、三か月坊主です。

追補:私は、我が家を勝手に<是誰庵>と名付けて暮らしている、<単立(弟子なし、一人ぼっちの意~笑)>の尼僧な訳で、宗教法人ではないので、お布施は収入と見なされて、課税の対象だそうです。法事などで、ものすごく稼いでいる埼玉の某僧侶(単立寺院、非宗教法人)に教えて頂きました(笑)。幸か不幸か、国民年金で生活している身で、税務署も我が<世界一弱小寺院>に脱税の調査の手は伸ばさないでしょう。