Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵雑談~4>You は何しにニッポンに

今 TV で <You は何しにニッポンに>という番組が流行っているらしいです(私は TV を持っていないので見たことはありませんが)。

私も外国国籍の人間だから、その番組に出てみたいけど、日本で生まれ育った台湾人だから、ダメでしょうね(苦笑)。

私はなぜ日本に生まれたのだろうか?

外的な要因は、台湾が日本の植民地だった頃、祖母が自分の長男(私の父)を連れて、基隆から船に乗り神戸で下船して、そのまま神戸に住み着いた事なんだけど・・・(その後父が母を台湾から呼び寄せて結婚し、私を含む子供は全員、神戸生まれな訳で)。

私は子供の時から仏教が好きだったから「もし、今や<仏教ルネッサンス>と称賛されている台湾で生まれていたなら、子供の時に出家して正式な比丘尼教育を受け、今頃は説法師くらいにはなれたかも」なんて思う事もあるのですが、どうやら私は日本で生まれて、テーラワーダ南伝仏教)、その中のパオ・メソッド(清浄道論に基づく修行法)を日本の方々に紹介する役目があったのかなぁと、思う事があります。

子供の頃から仏教書を乱読し、しかし大乗仏教には全然心惹かれず、自分の納得できるゴータマ仏陀の言葉を、ずっとずっと探していて、富永仲基の「出定後語」(大乗は後の人の加乗、加筆という説)を読んだ時は、興奮して何日も眠れなかったくらい・・・。

15年前、私が、タイでの修行を切り上げて台湾に向かい、台湾の尼寺に寄留しながら、台北で開催されていたパーリ語教室でパオセヤドーの著書「智慧之光」「如実知見」(後に日本語に翻訳してインターネットにアップ)に出会うまでの物語は、まさに<神さまのお導き>という感じだったです(点と点がつながって線となり、それが面となっていくダイナミック~人生の伏線とはこういう事かという感慨)。

今年の正月、ヤンゴンから、クアラルンプール経由で台湾に行こうと飛行機に乗って、隣に座った台湾人のおばさんと雑談していて、彼女が熱心な仏教徒だと分かって「私なぜ日本に生まれたのかなぁ」なんて愚痴っていたら「貴女、パオ森林寺院の修行方法を日本に紹介するために、日本に生まれたのよ」と言われてしまいました。

人が一生の内に実践するすべての取組み、努力の跡を見れば、<You は何しに四次元世界に生まれたのか>が分かる、という事なんでしょう。

死ぬまで勝負は続く?それはちょっとしんどい(苦笑)。。