タイの高僧アーチャン・チャー(92年遷化)の法話集
(台湾伝承出版社)が手に入りました。P 17にこんな事が書いてあります。
《この世のものごとはすべてバナナの皮のごとくに、あなたにとって大した利用価値がないと分かった時、あなたは、各種のさまざまな事柄に引っ張りまわされたり、愉快な事柄や不愉快な事柄に巻き込まれたり、惑わされたり、苦悩する事がなくなる。この時あなたは自由にこの世の中を渡っていける。これは人々を解脱・解放へ向かわせる道である》(「森林里的一棵樹」より)
日本でも「この世はすべて事もなし」と言います。
私は子供の時人に褒められて、<褒めた人も褒められた私も、百年も生きてはいないなぁ>と思い、人に褒められることのむなしさを感じてから、毀誉褒貶から離れるように気を付けてきました。
ちょっと意味合いが違いますが、私は「山より大きいイノシシは出ない」という俚諺が好きで、窮地に陥った時は、この言葉を思い出すようにしています。
うん、大丈夫。
世界はあなたが思うほど、なんら大層なものじゃない。
バナナの皮ですべってはいけません(笑)。
(翻訳文責Pañña-adhika sayalay)
#3-150528