Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵の一休み~3>キリスト教と浄土宗

私は大乗の大日如来だとか阿弥陀如来だとかの、<信仰系の思想>というものが余り理解できない。仏陀如来と言われるから、大日如来も何かの人格神かと思っていたが、違うようだ(阿弥陀如来は人格神らしい。仏陀は人格神ではない)。

先日、私がまだ若い頃、一度はあこがれたこともある<安泰寺>の HP を覗いてみた。現在の住職さんは ドイツ人のネルケさん。この人の安泰寺の紹介も面白かったが、彼によるキリスト教の解説も面白かった。やはり、若い頃一度はクリスチャンになり(ヨーロッパは半強制的?)、しかし高校生の時から禅に興味があったという、早熟の仏教徒さんの話は複眼的で面白い。

くしくも安泰寺は私が尊敬する<乞食コウドウ>と言われ、坐布一つ持って、どこへでも座禅を教えに行ったと言われる興道さんのいたお寺でもある(若い時、意を決してこのお寺で修行していたら、今頃さぞかし立派な・・・・・・、いや~、やっぱり泣いて下山しただろうなぁ~苦笑)。

話は戻るが、市民講座で仏教の歴史を学ぶことになった。講師に参加希望の連絡をすると「いや~~、ミャンマーの尼僧さんに教えるなんて・・・」と謙遜(敬遠?)されていたが、私は原始仏教と大乗、はたまた、密教の歴史、要するに仏教の通史を学びたいと思っている由、申し上げたら許可が下りた。

原始仏教では大日如来阿弥陀如来も出てこないのに、それがキリストの信仰と同じような性質をもちつつ、仏教の中に、特に浄土宗系の思想と信仰として入り込んできたのはいつごろの事なのか、それは何が原因なのか?そんな所を焦点に学んでみたいと思っている。