Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵のひとやすみ~14>37菩提分と7覚支

私は子供の頃から仏陀の教えが好きだったけれど、日本の大乗がどうもに理解できないでいました。子供心に好きだったのは、禅宗山田無文さん、長じては中村元さん。感銘を受けたのはこのお二人くらい、一番好きな経典は「雪山童子」でした。

25歳で大乗非仏説(富永仲基)を知ってからは、日本の大乗系の本を読むのをやめてしまいました(幸い、台湾にいながら大乗に反旗を翻した僧侶~釈従信師の本に出会えたので、もっぱら彼の本を読んで溜飲を下げていました。そして、二人の息子の手が離れたら、源流を辿る為に、仏陀が生まれたインドに留学したい思っていたのだけれど・・・)。

先日、真言宗の僧侶の方とお話ししていて「ご本尊が37並んだ曼荼羅は、実は初期仏教で言われている37菩提分を図像化したもの」と聞いて、さもありなんと思いました。

法華経の中に書かれている <7つの宝もの> は、7 覚支の事ではないかと睨んでいるのですが、私は仏典文献学も経典研究もした事がないので、これは私の勝手な思い込みかも知れません。

37菩提分~四念処の4、四正断の4、四如意足の4、五根の5、五力の5、七覚支の7、八正道の8。

修行の方法又は修行に必要な資質、合計37個という訳です。

迷ったら原点に帰ろう。

聖者や仏教学者の教えを崇拝するのではなくて、自分の頭で考え、自分の足で実践しませんか。

追補:現在は、大乗に対し、特に批判的と言う事はありません。これから通史を勉強しようと思っていますが、仏陀の教えが、それぞれの国で変化しながら、現地に溶け込んで行ったのだと思います。私は戒・定・慧の三学、無常・苦・無我の三法印の教えが好きですね。何よりシンプルで真理を突いているから。