今週のhatenaのお題「人生に影響を与えた1冊」。
もう、勿論、中村元さんの「原始仏教経典」その中の<雪山童子>説話。
詳しい内容は省略しますが、童子と羅刹の会話の中に、諸行無常、諸法無我、一切皆苦、涅槃寂静が出てきます。
これが私の<終わりの始まり>。
でも、まぁ、事はそんなに簡単ではなかったですね。日本の僧侶でこれ、四法印を教えてくれそうな人がいない、見つからない。悶々としている時、読んだのが富永仲基「大乗非仏説」説。
ああ、もう今後は、日本で大乗仏教の勉強するの止めよう、止めていいんだ!インドへ行って仏教の源流を辿り、勉強し直そう!と思い、進むべき道が見えてきて、
3日間、泣きに泣きました。25歳でした。
次に感動したのが「アビダンマッタサンガハ」ですね。そうか、仏陀は心の持ちよう、動きを、こういう風に精密に解き明かしているのだ・・・ちょっと吃驚しましたけど・・・(それに死亡心は1個、結生心は1個って・・・、これ腹落ちするまで修行するの?前途多難だぁ~笑)。
台湾でパオ・セヤドーの著書「智慧之光」(日本語版「智慧の光」)を貰って読んだ時は、息が止るくらいびっくりしました。すでにアーナ・パーナ・サティをやって15年たっていましたけど、さて、これからどうするの?どうなるの?って、行き先がみえなくなっていた時なので・・・。
これで、私のスゴロクは上がれるぞ、と思いました。
どの本が一番私に影響を与えたか?甲乙つけがたいですが、「大乗非仏説」に出会えていなかったら、今だに
日本の大乗の枠の中で悶々としていたでしょうか?
無人島に1冊だけ持って行くなら「智慧の光」。
これ修行指南書だから、絶対退屈しない(笑)。
閑話休題。