Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵のひとやすみ~47>イメージ怖い

野球の清原氏が薬物所持(使用)で逮捕されました。

それについて、田代まさしはコメントで「野球選手はフェアーでクリーンでなくてはいけないというイメージがあり、清原さんは『自分は本当は弱い人間なんです』と言えなかった。それがつらかったのではないか」と言っています。

イメージ、これって、やっかいですね。

以前、ダライラマ猊下が来日の時、グッチかエルメスか、何かのブランドバッグを持っていて、僧侶らしくないと批判された事がありますが・・・。どんなバッグなら褒められたのか、う~~ん、よく分かりません(笑)。

私も、二年前にテラワーダ(南伝仏教)で出家して、茶色の法衣を着るようになったら、なんだか自己規定というか、皆さんには「子供の時から仏教が好きで、タイや緬甸に学び、ついに出家してsayalayになった(立派な)女性」と見なされているだろうなぁ、と思うと「違うんです、私、そんないいもんじゃありません!」と叫びたくなる時があります。

禅宗一休さんは、髪の毛を伸ばし、女性と付き合い、魚も肉も食べていたそうですが(テーラワーダは肉食ok)、他人に「僧侶はこうあるべき」と規定されるのを嫌ったのではないかな、と思います。

テーラワーダでは、戒律を重んじますが、一休さんは戒律を守るのはロバと一緒、と一笑に付しています。

テーラワーダで出家しましたが、一休さんの気持ちが少し分かるこの頃であります。