縁起の各支分の説明~~
これから、私は縁起の各支分について、皆さまが縁起を正確に
理解できるよう、こまかく説明する。縁起の経文を暗記できる
人は非常に幸いだ。そうすれば、比較的容易に縁起を理解でき
るから。
私はこれから縁起の説明をするが、暗記できていない人に、
私はこれ以上の援助は、できない。
私は、これから縁起の説明をする。どれだけ利益を受けられる
かは、皆さま次第という事になる。
私は無明から話を始め、縁起の本質について説明する。
[無明]
無明とは何か?無明とは「苦」を知らず、「集」を知らず、
「滅」を知らず、「道」を知らない事。
この四種類の無知を、無明と呼ぶ。
無明がある事によって、行が生じる(無明縁行)。
[行]
行とは何か?仏陀は言う:「比丘たちよ!三種類の行があり
ますーー身行、口行、意行です」と。パーリ経典の中で仏陀が
述べている行(saṅkhāra)とは、身体、口、意を惹起する
事のできる作用の事だと説明されている。
しかし(タイの)仏学院では《清浄道論》に基づいて、行は
「福行」「非福行」と「不動行」であると、説明されている。
この二種類の説明の仕方はお互いに異なるが、また、重複して
いる部分もあり、詳しい説明が必要である。
ここで明らかにしておかねばならないのは、縁起を三世輪廻と
解釈したい人々の多くは、行を福行、非福行と不動行として
理解したがる傾向にある、という事。
ただし、パーリ経典の中で、仏陀が言っているのは、行とは、
身行、口行及び意行である。
行ある事によって、識が生じる(行縁識)。(つづく)
(台湾香光尼僧集団翻訳グループ~タイ語→中国語
原題「生活中的縁起」中国語→日本語 Pañña-adhika sayalay)