《大空経》
序文
空経には二種類ある。すなわち:
1)《小空経》
2)《大空経》である。
ここで私が皆さんと検討したいと思うのは、《大空経》
である。
一時仏陀住在釈迦国迦毘羅衛城里的尼拘陀園(Nigrodhārama)。
(以下に解説する)
当該の国名が釈迦というのは、ここが、諸々の釈迦王子の住まい
であるから。当該の国の首都は迦毘羅衛城で、我々の菩薩は、
まさにこの城(=都市)で生まれた。当該の都市が、迦毘羅衛城
と呼ばれるのは、ここがかつて、賢者迦毘羅の住居のあった所で
あり、また、彼が生活の為に托鉢していた場所でもあったが故で
ある。
という名の釈迦(族の)王子が、その林園の中に一座の精舎を建て、
それを仏陀とサンガに布施した。
この時は、仏陀が悟りを開いた後、初めて祖国に帰国したもの
戻って行った。しかし、後になって、仏陀は、時々迦毘羅衛城
を訪ねることがあった。《大空経》は、仏陀によって、
尼拘陀園で開示されたものである。
(つづく)
(<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」>(1999年版)
中国語版→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika sayalay)