Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

パオ・セヤドー講述「菩提資糧」(翻訳文)-1

《大空経》

序文

空経には二種類ある。すなわち:

1)《小空経》

2)《大空経》である。

ここで私が皆さんと検討したいと思うのは、《大空経》

である。

 

一時仏陀住在釈迦国迦毘羅衛城里的尼拘陀園(Nigrodhārama)

 

(以下に解説する)

当該の国名が釈迦というのは、ここが、諸々の釈迦王子の住まい

であるから。当該の国の首都は迦毘羅衛城で、我々の菩薩は、

まさにこの城(=都市)で生まれた。当該の都市が、迦毘羅衛城

と呼ばれるのは、ここがかつて、賢者迦毘羅の住居のあった所で

あり、また、彼が生活の為に托鉢していた場所でもあったが故で

ある。

仏陀が、仏陀の親族が迦毘羅衛城で開く集会に赴いた時、尼拘陀

という名の釈迦(族の)王子が、その林園の中に一座の精舎を建て、

それを仏陀とサンガに布施した。

この時は、仏陀が悟りを開いた後、初めて祖国に帰国したもの

である。仏陀はここに7日間とどまった後、再び、王舎城

戻って行った。しかし、後になって、仏陀は、時々迦毘羅衛城

を訪ねることがあった。《大空経》は、仏陀によって、

尼拘陀園で開示されたものである。

(つづく)

(<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」>(1999年版)

中国語版→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika sayalay)