Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

パオ・セヤドー講述「菩提資糧」(翻訳文)-6

(お経では、また以下の記述がある)

当時、在釈迦族加達(Ghaṭā)的精舎裏、阿難尊者与許多比丘

正在忙著做袈裟。

この精舎は、黒安精舎と同じく、尼拘陀園の中にあった。人々は

アーナンダ尊者に、袈裟を作る布地を供養した。そのため、彼は、

そこにおいて、何人かの比丘たちと一緒に、袈裟を作っていた

のである。

在傍晩時、仏陀出定之後、即前往釈迦族加達的精舎。到了該地、

彼即坐在早已為他準備好的座位、問阿難尊者道:「阿難、

在釈迦王子黒安的精舎裏備有許多休息処、是非否有許多比丘

住在該処?」阿難尊者即答道:「世尊、在釈迦王子黒安的精舎裏

備有許多休息処。有許多比丘住在該処。現在是我們縫製袈裟

的時候、世尊。」

上記に関して、注疏は以下のように解説する:

早朝、縫物をするために皆が集まった。比丘たちは集合して、

忙しくしていたため、休憩処を整えていなかった。そして、

思った:「(袈裟を)縫い終わってから、休憩処を片付ければよい。」

当時、アーナンダ尊者もこう思った可能性がある「思うに世尊は、

あれらの比丘の休憩処が片付いていないのをご覧になって、

不愉快で、皆を厳しく叱ろうとしている。私は、あれらの比丘の為に、

状況の説明、言い訳をしなければならない。」

これが、アーナンダ尊者の発言の理由である。しかし、

がここで言った「現在是我們縫製袈裟的時候、世尊」の本当の意味は、

以下の通りである:

「世尊、これらの比丘が、ここにこのように一緒に住んでいるのは、

忙しいのが好きだからではなく、袈裟を縫う為です。」

(つづく)

(<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」>(1999年版)

中国語版→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika sayalay)