(お経では、また以下の記述がある)
当時、在釈迦族加達(Ghaṭā)的精舎裏、阿難尊者与許多比丘
正在忙著做袈裟。
この精舎は、黒安精舎と同じく、尼拘陀園の中にあった。人々は
アーナンダ尊者に、袈裟を作る布地を供養した。そのため、彼は、
そこにおいて、何人かの比丘たちと一緒に、袈裟を作っていた
のである。
彼即坐在早已為他準備好的座位、問阿難尊者道:「阿難、
在釈迦王子黒安的精舎裏備有許多休息処、是非否有許多比丘
住在該処?」阿難尊者即答道:「世尊、在釈迦王子黒安的精舎裏
備有許多休息処。有許多比丘住在該処。現在是我們縫製袈裟
的時候、世尊。」
上記に関して、注疏は以下のように解説する:
早朝、縫物をするために皆が集まった。比丘たちは集合して、
忙しくしていたため、休憩処を整えていなかった。そして、
思った:「(袈裟を)縫い終わってから、休憩処を片付ければよい。」
当時、アーナンダ尊者もこう思った可能性がある「思うに世尊は、
あれらの比丘の休憩処が片付いていないのをご覧になって、
不愉快で、皆を厳しく叱ろうとしている。私は、あれらの比丘の為に、
状況の説明、言い訳をしなければならない。」
これが、アーナンダ尊者の発言の理由である。しかし、
彼がここで言った「現在是我們縫製袈裟的時候、世尊」の本当の意味は、
以下の通りである:
「世尊、これらの比丘が、ここにこのように一緒に住んでいるのは、
忙しいのが好きだからではなく、袈裟を縫う為です。」
(つづく)
(<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」>(1999年版)
中国語版→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika sayalay)