出離之楽:出離の楽(nekkhammasukha)は、已に貪欲及び
欲楽を捨て去った楽をいう。離群隠居之楽(pavivekasukha)は、
貪欲と欲楽から遠く離れた楽を言う。寂静之楽(upasamasukha)
は貪、瞋、痴等を、滅し除いた楽を言う。
菩提之楽(sambodhisukha)は、涅槃を目標の縁とする聖道
(ariyamagga)によって導かれる覚醒の楽を言う。
比丘が涅槃を知見する時、楽はその心中から生起する:
当該の楽の名を菩提の楽という。
比丘が独居し、社群から遠く離れる時、彼は心の思うまま、
全くの困難なく、出離の楽、群を離れる隠居の楽、寂静の楽、
菩提の楽を得ることができる。これらは皆、予見できるものである。
(つづく)
(<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」>(1999年版)
中国語版→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika sayalay)