wong0110's diary

中国語で書かれた仏教書を日本語に翻訳して公開。+日常の心模様の独り言。

パオ・セヤドー講述「菩提資糧」(翻訳文)-55

《増支部 Aṅguttara Nikāya》の中の《降伏瞋恨経》に、以下の

ような開示がある:

「比丘たちよ、ここに五種類の、瞋恚と怨恨を調伏する方法がある。

比丘の心に瞋恚と怨恨が生起した時、彼は必ずこの五種類の方法に

よって、徹底的に瞋恚と怨恨を調伏しなければならない。

その方法とは何か?

心の中に瞋恚と怨恨が生起した時、彼は慈心観を修行しなければ

ならない・・・悲心感を・・・捨心観を・・・自分が、瞋恚と怨恨

を引き起こす対象に対して、正念を保持しなかった事を省察し、

かつ反省しなければならない・・・一人一人は、自己の造りし

業報をうけなければならない事を思惟しなければならない・・・

彼はこのようにして瞋恚と怨恨を調伏する。

これが、瞋恚と怨恨を調伏する五種類の方法である。

比丘の心の中に、瞋恚と怨恨が生起する度に、彼は必ずや、

徹底的に、瞋恚と怨恨を調伏しなければならない。」

次に、もし比丘が、切株、棘、草又は葉っぱに腹を立てる時、

彼は自己に問うてみなければならない:

あなたは何に怒っているのか?

あなたは地大に腹を立てているのか?

それとも水大に腹を立てているのか?

又は自己に問うてみる:誰が腹を立てているのか?

地大が腹を立てているのか?

水大が腹を立てているのか?

地、水、火、風の四大を思惟する時、無生物に対する瞋恚と怨恨は

跡形もなく消失する。故に、瞋恚と怨恨の念を引き起こす対象から

言えば、思惟の対象である四大は、「其他対象」である。

心の中に有情衆生や無生物に対して愚痴(=愚かさと無知)なる

念が生じた時、仏法に相応する五項目の依止は、「其他対象」である。

五項目の依止とは:

1、導師の指導に基づいて生活し、振る舞う。

2、仏法を学ぶ。

3、仏法の真意を学ぶ。

4、適切な時に仏法を聞く。

5、何が因で、何が因でないかを、考える。

上記の五つの項目に依り、または五つの巧みな方法を運用すれば、

愚痴(=愚かさと無知)を除く事ができる。

(= )訳者。(つづく)

(<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」>(1999年版)

中国語版→日本語 翻訳文責Pañña-adhika sayalay)