Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

パオ・セヤドー講述「菩提資糧」(翻訳文)-63

「応当努力忘掉這些念頭、不応継続注意它們」

というこの言葉について、註疏は以下のように、解説している:

(+邪念を)思い返してはならない。これらの邪悪な考えを

思ってはいけない。(+その為に)その他の事柄に従事する事。

人が、ある種の事柄を見たくないと思った時、彼は目を閉じる;

同様の理屈で、比丘がある種の禅の法門を繰り返し修行する時に、

邪悪な考えが心中に生起した場合、彼は他の事柄で(+心を)

忙しくするべきだ。

このようにすれば、彼は、心の中の邪悪な考えを取り除くこと

ができる。邪悪な考えを取り除いたなら、彼は、戻ってきて

座禅・瞑想し、自分がやり通すと決めた法門を引き続き修行し、

当該の法門の予備相に、専注しなければならない。

それでも万一、悪念を取り除くことができないならば、以前覚えた

仏法の解説文を高らかに称える。万一、このようにその他の事柄に

埋没しても、悪念を未だ取り除くことができないとき、もし、

彼の鞄の中に仏陀仏陀の功徳について書いた小冊子があるならば、

彼はそれを取り出して読むのが良い。

このようにして、心を(悪念以外の)その他の事柄に忙しく

埋没させるのである。(+ )訳者。(つづく)

(<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」>(1999年版)

中国語版→日本語 翻訳文責Pañña-adhika sayalay)