wong0110's diary

中国語で書かれた仏教書を日本語に翻訳して公開。+日常の心模様の独り言。

パオ・セヤドー講述「菩提資糧」(翻訳文)-73

波羅蜜とは何か?

波羅蜜とは大悲心と、方法善巧智(=方法において善く考えられた、

巧みな智慧、方便)に相応し、かつ、渇愛、我慢(我ありと言う

尊大な心)と邪見に汚染されていない、高尚な素質の事を言う。

例えば、布施、持戒などなどである。

なぜそれらを波羅蜜と呼ぶのか?

偉大なる諸菩薩は至上である。というのも、彼らは、布施、

持戒、禅定、智慧などなどの部分において、彼らの素質が

卓越しているが故に、諸々の有情の中で、最も優れた超越者

であるからである。

彼らは無比なる清浄戒を擁し、定力は深くて強く、智慧は

高くて広い。彼らの、あの禅定を基礎とする智慧は、諸法を

如実に、徹底的に知る事ができる。

彼らは、智慧の光でもって、過去と未来を照見する。

彼らは、この世界も、その他の世界も、照見することができる。

これらの波羅蜜によって、(最後には)彼らは涅槃を証悟して

仏陀になり、生死輪廻を離脱する。

彼らは、涅槃へ向かう八聖道を教え導く。

菩薩とは、これらの波羅蜜を成就し、かつ保護する人である。

そして、波羅蜜とは、これら至上者の高尚なる資質のことである。

故に、あなが方が菩薩であるならば、あなた方は、至上者に属する

高尚なる素質を成就しなければならない。

波羅蜜はいくつあるのか?

ある時、シャーリプトラ尊者は仏陀に聞いた:

「世尊、仏陀になるための方法はいくつありますか?」

仏陀答えて曰く:

「シャーリプトラ、仏陀になるための方法は10ある。

どの10か?シャーリプトラ、布施(dāna)は仏陀になるための

法である。持戒(sīla)、出離(nekkhamma)、智慧(paññā)、

精進(vīriya)、忍辱(khanti)、真実(sacca)、

決意(adhiṭṭāna)、慈(mettā)と捨(upekkhā)は、

仏陀になるための法である。」

= )訳者。(つづく)

訳者コメント:日本の大乗仏教ではよく<方便>といいます。

「嘘も方便」なんて、仏陀は本当に言ったのかしらん、

と半信半疑でしたが、これですね、方法善巧智。

初めて納得。

(<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」>(1999年版)

中国語版→日本語 翻訳文責Pañña-adhika sayalay)