諸々の波羅蜜の、最初の条件は「至上願」(abhi-nīhāra)である。
そして、この願は、また8項の条件を具備している。
その願とは、「度せる者がいれば、私は彼を度する;解脱できる者が
いれば、私は彼を解脱させる;順服する者がいれば、私は彼を順服
させる;平穏になれる者がいれば、私は彼を平穏にさせる;
心安らかになれる者がいれば、私は彼を安らかにする;
涅槃を証悟することができる者がいれば、私は彼を涅槃を証悟できる
よう指導する;清らかになれる者がいれば、私は彼を清らかにする;
悟れる者がいれば、私は彼を悟らせる。」
これは、一切の波羅蜜において、必ず具備していなければならない
条件である。
そして、この願にはまた、下記の8項の条件が備わっていなければ
ならない:
一、人身を有する事;
二、男性である事;
三、因;
四、導師に見える事(すなわち、仏陀);
五、出家;
六、徳の成就;
七、増上行;
八、(仏陀になりたいという)極めて強力な欲。
(つづく)
(<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」>(1999年版)
中国語版→日本語 翻訳文責Pañña-adhika sayalay)