Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

パオ・セヤドー講述「菩提資糧」(翻訳文)-87

一、四縁(比較的遠くにある要素):

(一)菩薩道を修すると発願した偉人は、仏陀が神通を顕現するのを

実際に見た後、思う:「正等正覚は非凡な力を具備している。仏陀

それを証悟した後、このように超凡、美妙で、不可思議な力を持つよう

になった。」

自らの目で仏陀の力量を見た後、彼の心は即刻、正等正覚の証悟に傾く。

(二)自ら、世尊の非凡な力量を見ることはないが、しかし、彼は他人

が「世尊はこのような、また、あのような威神力を擁している。」と

言うのを聞き、聞いた後に彼の心もまた即刻、正等正覚の証悟に傾く。

(三)自ら、世尊の威神力を見たり、聞いたりした事はないが、彼は

仏陀の威神力についての経典を学んだことがある。

学んだ後、彼の心は即刻、正等正覚の証悟に傾く。

(四)自ら、世尊の威神力を見たり聞いたりした事はないし、

仏陀の威神力についての経典を学んだこともないが、しかし、彼自身、

非常なる聖潔の傾向を擁していて、ゆえに彼は思う「私は、仏陀の伝承、

血統、伝統と正法を護持しよう。」と。

この種の、法に対する至高の尊敬(Dhammagaru)によって、

彼の心もまた、正等正覚の証悟に傾く。

(+ )訳者。(つづく)

(<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」>(1999年版)

中国語版→日本語 翻訳文責Pañña-adhika sayalay)