wong0110's diary

中国語で書かれた仏教書(主にテーラワーダ、南伝仏教系)を日本語に翻訳して公開。+日常の心模様の独り言<是誰庵のひとやすみ>。

パオ・セヤドー講述「菩提資糧」(翻訳文)-97

布施波羅蜜については、以下のように省察する:

「私的な財産、富、例えば、土地、金、銀、牛、水牛と男女の

奴婢など、そして自分の妻子は、それに執着する主人にとっては、

災難をもたらすものだ。というのも、これらは五欲の目標であり、

多くの人々が、それら(彼ら)に垂涎するし、それら(彼ら)は

(水、火、王、賊と敵)という五つの敵によって奪われたり、

消滅させられたりする。

それら(彼ら)は、争いの元であり、それら(彼ら)は実際には

存在しない。それら(彼ら)を手に入れるため、また保護するために

必ず騒ぎが起きるし、また、他人を侵し害さなければならない。

それら(彼ら)を失えば、たちまち、極度の苦痛に見舞われる。

執着のために、心が利己的な思いで充満している人は、死後、

悪道に生まれ変わる可能性が高い。

このように、財産、富と妻子は、その持ち主に多くの災難を

もたらすから、人に上げるとか、捨てさるのが、そういう事柄から

遠ざかって、安楽へと向かう道なのである。

こういうことから、人々はそれら(彼ら)を捨棄することに

勤めなければならない。

次に、乞う者が物を乞いにきた時、菩薩は以下のように、省察

しなければならない:

「彼は私の親しい友人で、私に対して秘密を吐露している。

彼は私の導師だ。まさに私に対して『あなたは死ぬ時には、

一切を捨棄しなければならない。自分の財産、富さえも

持って行く事はできない』と、教えてくれているのだ。

彼は私の財産を、安全な場所へ持って行く、よき友である。

まるで、死の炎に焼かれる火宅のような世間から、

(+これらのものを)持ち去ってくれる。

彼は、絶妙なる宝蔵館を持っていて、私の財産、富を保管して、

火災から守ってくれる。

彼は私の最良の友だ。彼は私に、布施というチャンスを与える事を

通して、彼は已に、最も傑出し、かつ困難な成就の獲得、すなわち、

仏地の獲得に向けて、支援してくれているのだ。」と。

(+ )訳者。(つづく)

(<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」>(1999年版)

中国語版→日本語 翻訳文責Pañña-adhika sayalay)