wong0110's diary

中国語で書かれた仏教書を日本語に翻訳して公開。+日常の心模様の独り言。

パオ・セヤドー講述「菩提資糧」(翻訳文)-115

ここにおいて、私は《蓮根本生経》を簡単に紹介して、出離波羅蜜

とは何か、を説明する。

以前、名前を大黄金と言う、年若い婆羅門がいた。

生まれは波羅奈国。

彼は他の10人・・・6人の弟、一人の妹、一人の男性の下僕、一人の

女性の下僕と一人の友人、と共に出家した。

彼らは森の中の蓮池の側に住み、野生の果物を獲って暮らした。

初めは、彼ら全員で一緒に果物を獲りに出かけ、村人と笑談するか

の如くに語り合い、その為、森に隠遁した人たちには見えなかった。

このような良くない状況を打破するために、一番上のお兄さんで

ある大黄金は「私一人で果物を獲りに行こう。あなた方は、

全員ここにいて、静かに修行しなさい」と言った。

兄弟は「あなたは我々の指導者です。あなたが果物を獲りにいくのは、

良くありません。妹と女性の下僕も、行ってはいけません。

彼女たちは女性だから。我々8人が順番に果物を獲りに行きましょう」

と言った。

全員が、この提案に賛成した。

日が過ぎて、彼らの心は非常に知足した。

彼らはもはや、むやみに果物を欲しがることはなくなり、近くにある

蓮池の中に生えている蓮根をもって、命を繋いだ。

当番の人は、蓮根を持って小屋に行き、そこで11個に分ける。

最も年長の者が先に一つとって、石の鼓を叩いて知らせ、その後、

自分の住居へ戻って静かにそれを食べ、食べ終わると、静かに修行を

続けた。

二番目の者は、石鼓の音を聞くと、自分の分を取りに行き、その後で

鼓を鳴らして、次の人に知らせた。

このようにして、彼らは一人また一人と、自分の食べ物を取りに行き、

自分の住居に持って帰って静かに食べ、その後、続けて修行をした。

このようにして、特別な理由が無い限り、彼らは、相い見える事は

なかった。

彼らは非常に精進して修行した為、帝釈天王の宝座が震動した。

帝釈天王は、ちょっと考えてみて、すぐにその理由が分かった。

その時、彼は、彼らに対して、本当に、欲楽への執着がなくなった

のか疑問に思ったので、真実を探求するために、連続して三日間、

神通を用いて、大黄金の食べ物を隠した。(つづく)

(<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」>(1999年版)

中国語版→日本語 翻訳文責Pañña-adhika sayalay)