wong0110's diary

中国語で書かれた仏教書(主にテーラワーダ、南伝仏教系)を日本語に翻訳して公開。+日常の心模様の独り言<是誰庵のひとやすみ>。

パオ・セヤドー講述「菩提資糧」(翻訳文)-119

次に、菩薩は以下のように、自己を訓戒しなければならない:

「智慧の無い時、知見を得る事はできない。そして、知見のない

時、戒を成就する事ができない。智慧と戒が足りない人は、

定を獲得する事ができない。

定のない人は、自分一人を幸せにする事もできないのであって、

ましてや、崇高な精神で、他人に、利益と幸福をもたらす事

など、決してできない。

故に、他人の利益と幸福のために、修行に尽力している己は、

なぜ、全力を挙げて、己の智慧を浄化しないのか?」と。

というのも、菩薩は慧力を通して智慧、真実(sacca)、捨離と

寂静(upasama)の四住処(caturādhiṭṭhāna)を具備し、

布施、愛語、利行、(aṭṭhacariya)及び平等または同待

(=同事 samānattata)の四摂法(catusangahavatthu)の

運用を通して、一切の衆生を利益し、彼らをして、解脱道に入ら

せるか、または彼らの諸根が成熟するよう、支援するからである。

次に、慧力を通して、彼は諸蘊、処などの分析を行い、真諦に

よって、縁生と滅尽の過程を徹底的に知り、(+自己を)

布施波羅蜜などの至高のレベルにまで育成し、菩薩の行道を

円満成就する。

智慧における、各種の美徳を省察した後、彼は、不断に、

智慧波羅蜜を育成しなければならない。

《分別論》の註解である《迷惑氷消》では、智慧を育てる7つの

方法を紹介している。

一、常に、智者に教えを乞う。

二、身体と身体外部の物を清潔に保つ。

三、信(=確信・信頼)、精進などの諸根のバランスを保つ。

四、智慧のない人とは遠く離れる。

五、智者に親しむ。

六、奥深さを秘める智慧の法的な本質(=法則性)を省察し、

考える。

七、四種類の、すべての姿勢において、常に、智慧を育成する

方向にある事。

《中部註》では、菩薩は、諸仏の膝下において、出家し、

自己の戒を浄化し、仏陀の教法を研究し、禅の修習をしながら

生活し、行捨智(+の獲得)に至るまで、観智を育成するーー

それは、菩薩が仏陀になる前の、獲得できる所の、最も高度な

智慧である。

現在は、まだ正法が世に住している。

そして、それは、あなた方に、各種のレベルの観智を育成する

機会を提供している;

もし、菩薩道を修したいのであれば、あなた方は、修行して

行捨智を獲得する所まで、到達するチャンスがある。

しかし、もし解脱したいのであれば、最低限、あなた方は、

止禅と観禅を修習して、今生において、須陀洹道果を証悟する

よう、尽力しなければならないーーすでに得た人身と、

すでに出会った、(+世間に稀な)る仏法を無駄にしないために。

(+ )(= )訳者。(つづく)

(<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」>(1999年版)

中国語版→日本語 翻訳文責Pañña-adhika sayalay)