五、精進波羅蜜
精進波羅蜜は、大悲心と方法善巧智(=方便)を基礎として、
その特徴は、奮闘;作用は支え、現起(=現象・結果)
は弛緩しないこと。近因は、精進事または恐怖智である。
精進波羅蜜について言えば、以下のように省察するべきである:
「成果を予見できる世間的な事柄であっても、努力しないので
あれば、目的に到達する事はできない。
しかし、精進において気持ちが弛緩しない人には、成就出来ない
ものは、なにもない。精進力が欠けている人は、衆生を娑婆世界
の渦巻きから解放、救おうとし始めても、根本的に、無理である。
中等の精進力を有する人は、この救済の仕事を始める事が出来るが、
途中で挫折してしまう。
最も上等の精進力を持つ人だけが、自己の利益を顧みず、正等正覚
を証悟しようとする。」
(+ )(+ )訳者。(つづく)
(<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」>(1999年版)
中国語版→日本語 翻訳文責Pañña-adhika sayalay)