[波拘陀迦旃延ーー行為とは、ただ元素による
プラスの、またはマイナスの方向への
転換にすぎない]
波拘陀迦旃延(Pakudha Kaccāyana)が
宣揚した学説は以下の通り:
いわゆる生命とは、ただ地、水、火、風、
楽、苦と生命力などの 7 種類の成分の
組み合わせに過ぎず、一つ一つの成分は、
皆、それ以上に、小さな元素に分解する
ことはできない。
それそのものは安定しているもので、
誰もそれに対して、苦痛を感じさせたり
することはできず、また、いかなる方法
によっても、変化させることもできない。
それは聞こえないし、(+自ら)聞くこと
もできない。愛することもできないし、
怒ることもできないし、何らかのことを
成すこともできない。
ゆえに、もし誰かが、誰かの頭を切り落と
したとしても、または、他人の身体を
小さい肉片に切り刻んだとしても、
人に何かを成した、とは言えない。
というのも、人は誰も、元素を小さく
切り開くことはでず、これら原子の間を
突き通すか、または通過させるしかなく、
それはちょうど、包丁が水を切るのと
同じであって、水を組成する元素の原子が
分離して、包丁を通すだけである:
誰も、誰かを育てたり、抑圧したり、
殺したり、また支援したりすることは
できない。
(+それらは)ただ元素の間のプラスの
方向とマイナスの方向の転換に
すぎないのである。
(+ )(= )訳者。(つづく)
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翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>