布咤婆楼は更に踏み込んで質問する:
私に、一人の人間の意識と「自我」が同じで
あるか、または同じでないかを知らしめる、
何かよい方法はないですか?
仏陀は答える:
布咤婆楼!
それは、あなたにとって、難しすぎるかも
しれない。というのも、あなたはすでに
自分の見解、先入主をもっているから。
故に、あなたが正しいと思っている事、
正当だと思っている事が、実は不正確なのだ
と理解することができないでいる。
(+それは)あなたが、他の観点を好み、
他の方式で理解しようと試みており、
かつて外道の教えを受けたことがあるから
(+である)。
布咤婆楼は問題点を変えて問う:
それならば、私がほかの教師から学んだ理論、
彼らの観点は(+それぞれがお互いに)
異なるけれども、たとえば、世界は
恒常なるものなのか、または恒常なるもの
ではないのか;世界は有限なるものなのか、
または無限であるか等々、
どれが真実で、正しいのですか?
仏陀は答える:
それは、私があなたに、教えるべきもの
ではない。
遊行者は問う:
どうして、仏陀はこのことについて
論じないのですか?
仏陀は答える:
何らの役にも立たないが故に。
(+ )(= )訳者。(つづく)
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翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>