Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵のひとやすみ~シャングリラ

今年7月、熱海の瞑想会(クムダ・セヤドー

ご指導)に参加しました。

その時、話題になったのが「あなたはどうして

Y盆地に引っ越したのか?」ということ(私

はヒョンな切っ掛けでY盆地に、格安の家を

見つけて購入し、今年で6年目に入りました)。

インターネット上の情報によると、ここが

寒村だった昔、時の政府から「村全体を水没

させてダムを造る」と申し渡されたのだとか。

当時、病院の院長だったI氏が「ダム建設反対」

で町長選に立候補、当選した後、村が生き

残れるようにありとあらゆる努力をし、

今では全国の自治体が視察に来る程の、

<奇跡の観光地>になりました。

で、私も、ここへ引っ越してきてから「ここは

桃源郷だな」と思うこと、しばしば。

もちろん生身の人間の集まる所、争いがない

と言ったら嘘になりますけれど、それでも日本

に数少ない別天地ではあると、思います。

自然が豊か、温泉が多い(バーデンバーデンを

真似て健康志向の温泉)、温泉と風光を目当

てに観光客が来るので外食産業が盛ん(私は、

たまに、ほとほと食事の支度が嫌になる時が

あり、町のあちこちに、レストランがあるの

はとても助かります)、外国人を含む、外部

から来たに奇異の目を向けない、農家直売店、

スーパー、コンビニ、病院が多い、水中運動

のできる施設がある(お隣の別府の方が湧湯量

は豊かなのですが、水中運動のできるプール

は設置していないそうです)などなど。

そんな訳で、私にとってここは、シャングリラ、

桃源郷ですね。

ただし、心に決めていることが一つあります。

村人の悪口を絶対に言わない、事です。

AさんがBさんの悪口を言うので、ついつい一緒

になって「Bさんってよくないよね」などと

言おうものなら「あら、Bさんと私、

親戚なのよ」な~んてことになりかねません。

小さな村では、先祖代々の色々ないきさつ

あり、誰が悪くて誰が良いのか、外からやって

きた私には、本当の事は分かりません。

外部からの移住者は、村の噂話の輪に

入らない事、これ大切。

 

Y盆地の素晴らしさは、まぁ、さて置き、

我々仏教徒、心のシャングリラの方が

大切なのは、言うまでもありません。