wong0110's diary

中国語で書かれた仏教書(主にテーラワーダ、南伝仏教系)を日本語に翻訳して公開。+日常の心模様の独り言<是誰庵のひとやすみ>。

パオ・セヤドー講述「菩提資糧」(翻訳文)~176 -2

ある日、彼の弟子である法施阿羅漢は、自分の住居にいて、心に思った:「我々の、Uccavalikaに住んでいる先生大龍大長老は、すでに究極の沙門果を得ただろうか?」

観察してみると、彼は彼の先生がいまだ凡夫であり、かつ、彼が先生に注意を促さなければ、先生が亡くなる時、彼の先生は、なお凡夫であることを発見した。

そのため、彼は神通力を用いて、先生の住居まで飛んで行き、先生に礼拝し、また、弟子としての義務を履行した後、先生の傍に座った。

龍大長老は訊ねた:

「法施、あなたはなぜ、突然ここに来たのですか?」

法施阿羅漢は、答えて曰く:「尊者にいくつか指導して頂きたいことがありまして」

大長老:「いいですよ。知っている事ならなんでもこたえます」

こうして彼は、阿羅漢しか答えることのできない問題を、一千個尋ね、大長老は、まったく躊躇することなく、すべての問題を、彼に答えた。

彼は先生を称賛して:「尊者、あなたの智慧は鋭敏です。あなたはいつ、このような境地に到達したのですか?」

先生:「60年前」

彼はまた尋ねる:「尊者、あなたは禅定を修行したことがありますか?」

先生:「禅定なんて簡単だ」

彼は言う:「そうであるならば、大きな象を一頭出してくれますか?」

大長老は、大きな白い象を一頭、神通変化によって、出した。

彼はまた言う:「尊者、今、この白い象の尾を立てさせ、両耳を外に広げさせ、長い鼻を口に入れて恐ろしい吼え声を出させ、あなたに向かって飛びかかるようにして下さい。」

大長老は言われた通りにし、大きな白い象がとても速く自分に迫ってくる恐ろしい風景を見て、大長老は飛び上がり、逃げ出そうとした。

この時、煩悩を断じ尽くした法施阿羅漢は、手を伸ばして大長老の袈裟をつかみ言った:

「尊者、煩悩を断じ尽くした人が、なぜこのように怯えるのですか?」

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ

(問2-1つづく)

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<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」1999年中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>