四部ある注釈の中の、それぞれの注釈の序言に、覚音論師は、以下のような結論を書いている:
「私は現在、注釈を翻訳しているが、その趣旨は、微妙で殊勝な、長部などの聖典に含まれる意味を説明する事である。これは、仏陀および仏陀に類する資格を有する人が詳細に解説したものである。
仏陀と類似した資格を有する人とは、シャーリプトラ尊者とその他の、経を説法をできる所の、仏陀の弟子である。
これらの注釈は、第一次聖典結集の時に誦えられ、第二次と第三次聖典結集の時にも再び誦えられたものである。
それらは、マヒンダ阿羅漢によって、スリランカに齎されて、スリランカの人々の利益になるように、スリランカ語(=シンハラ語)に翻訳された。
我々は、大寺(Anurādhapuraにある)の長老たちの観点に違わないという前提の元、これらスリランカ語の注釈を、聖典と一致する所の、荘厳でかつ純潔無傷の言語に戻すために、翻訳しなおすものである。」
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(問2-7、つづく)
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<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」1999年中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>