問4-6:
夢は、何の心識に属しますか?
ちょうど寝ようとしているとき、すなわち、いまだ入眠していないとき、短い夢を見るのはなぜですか?
また夢が終わると、すぐ目が覚めるのはなぜですか?
それは、「日有所思、夜有所夢(=昼間思う事柄が、夜夢になって出てくる)」と言われる所の夢境なのでしょうか?
それとも過去世の事実?
または未来に起るであろう事実?
夢の中で止禅や観禅を修行し、入定する、などということはありえますか?
答4-6:
夢とは、意門心路過程によって構成されている。我々は、夢の中で止禅や観禅を修行したり、入定したりすることはできない。
というのも、夢とは、微弱な意門心路過程によって構成されているから。夢が終わると即刻目が覚めるのは、その人の正念が回復したからである。
夢には四つの原因がある:
第一番目は:文字通り、日有所思、夜有所夢である。
第二番目は:身体の四大のバランスが悪いため。
第三番目は:天神が夢に何かを託すため。
第四番目は:未来の予兆。
前の二つは架空であり、第三番目は、真実であったり、そうでなかったりする。第四番目の夢は、真実である。
問4-7:
夜目が覚めると、昼間のように見えることがある。というのも、目にまるで昼間のような、明るい光景が広がっているから。どうしてこのようなことが起こりますか?
答4-7
もし、禅の修行者が、寝る前に禅の修行をして、かつ光明を得たならば、彼は、目が覚めたときにその光明がいまだ存在しているのを見ることがある。しかし、あなたの言うその人物が禅の修行者ではないならば、なぜ光明が見えるのかを解釈するのは難しい。
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(つづく)
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<パオ・セヤドー講述「菩提資糧」1999年中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>