Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵のひとやすみ~手放す事

雨安居を利用して、イギリスから、N比丘が日本に帰国してきています(今年二度目の帰国)。

N比丘と私は、アーチャン・チャーのお弟子さんが建てたお寺の分院で知り合いました。私はたまにそこを訪れる在家で、彼は出家したばかりの、青年比丘でした。

私は若くして結婚したので、その後、共働き、子育てなどで忙しく、それらを終えてから出家してSayalay(緬甸の尼僧)になりましたが、N比丘は、大学を出てすぐタイで出家した本物の修行者です。

(今回の雨安居ではなく、今年の早春に)久しぶりに彼に会ったので、イギリスのアーチャン・チャー分院はどのような修行をしているのかと問うと「いや、別に、なにもしない」と禅問答のようなお答え。

パオでは、ジャーナに入ってアレして、コレしてと目標を立てますから、何もしないと言われると拍子抜けします(笑)。

渇愛を止めるには、渇愛を止めるしかないので、アレコレ説明しない、日常のあれやこれやを手放せばいいだけ、という切り込み方なのでしょう。

喫煙をやめるには、喫煙をやめるしかない、渇愛も同じ事、という訳ですね。とても参考になりました。