昨日、大分大学白菊会(献体組織)の総会兼慰霊祭に出たところ、私の尼僧姿を見て興味津々の方がおられました。
私が「私は緬甸で出家した尼僧です」と自己紹介すると、その方、少し戸惑っておられました。
日本では、出家僧侶といっても、実質は、お寺に生まれた子供たち、特に長男が、佛教系の大学に進学し、卒業すると家業としての、文化遺産としてのお寺を継いで、父の見習いをしながら、やがてはご本人がお寺を継ぐ・・・日本のお寺には、そんなイメージがあるので、私のような、実家が旅館飲食業で、お寺と全然関係がなく、かつ結婚して家族がいながら、緬甸まで出かけて行って<出家>した?って、一体どういう事だろうと、この方、暫く腕組みして考えておられました。
そんな様子を見て、私はようやく「ああ、日本では、本物の出家、という事の実感・イメージがわかないのだな」と思い至りました。
それで、<今更聞けないテーラワーダ(南伝仏教)>をシリーズで、お届けしようと思います。
基本的には、私が体験したタイと緬甸の森林寺院での生活と儀式、修行などです。
そこで生まれ育った国民ほど実態を知っている訳ではありませんが、何ほどかは、ご参考にしていただけるかと、思います。
では、次回<出家とは>から始めます。