決して、わざと呼吸を変化させるようなことをしてはならないし、呼吸をはっきりさせようと企ててもいけない!
そのようにすると、あなたの定力は減退し、その結果、深くて厚い定力を育成するチャンスを逃してしまうと同時に、身体に不快感を齎すことになる。こういう時も、自然な呼吸を保ち、かつ、己に対して、時には有り、時には無いような微弱な息に対して、満足を覚えるようにする;満足を覚えれば、心は安定する;心が安定すると、正念は明晰になり、そのことによって、微弱な息であっても、簡単に察知できるようになる。
何度もチャレンジと練習を行い、この種の良性循環を維持していく。そのようにすれば、徐々に熟練する。熟練すれば、増々微弱になっていく息と共に、心も増々静かになり、定力は、増々深くなる。
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(2-10につづく)
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<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>