<序文>
これは、南伝上座部仏教の伝統的観点から編集した仏教の入門書である。
それは仏教の中で、最も古老の流派で、仏教の発祥地であるインドから南に向かってスリランカ、緬甸(=ビルマ・ミャンマー、以下同様)などの地に伝わった為、又の名を「南伝仏教」という。現在、上座部仏教は、主にスリランカ、緬甸、タイ、カンボジア、ラオスなどの南アジア、東南アジアの国々、及び中国雲南の西双版納、徳宏などの地域に伝わっている。
上座部仏教は、仏陀の本来の教えの伝承と保存を堅持して、仏陀の教えの過度の発揚と改変を意図しない。
そのため、人によっては、「根本仏教」または「原始仏教」と呼んで、後期において発展した仏教と区別することもある。
南伝仏教は、現今、中国、韓国、日本等のアジアの国々と地域に伝わった「大乗仏教」または「北伝仏教」とは異なる部分がある。
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(1-2につづく)
訳者コメント:これまで主に、パオ・セヤドーの修行論を翻訳してきましたが(現在も翻訳中ですが)、一度原点に戻って、南伝仏教(テーラヴァーダ)の基本的な説明を内容とする本著書を(「顕正法蔵」と並行して)翻訳することにしました。いつものように、拙訳ではありますが、読者の皆様には、何ほどかご参考になれば幸いです。
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ご協力、よろしくお願いいたします。
<無憂比丘著「南伝仏教キホンのキ」中国語→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>