5、四聖諦
5-1、苦聖諦
仏陀は言う:
「比丘たちよ。
これは苦聖諦である:
生は苦である、老いは苦である、死は苦である、怨憎会は苦である、愛別離は苦である、求めて得られずは苦である。簡単に言えば、五取蘊は、苦である。」
生、老、病、死は、世俗諦(sammuti sacca)から言っても、究極諦(paramattha sacca) から言っても、すべて苦である。
すべての究極名色法には、生(jāti)、住(jarā;老)、滅(maraṇa;死)という三つの時がある。
仏陀は《大念処経》の中で、生、老、死をこのように説明している:
「比丘たちよ。
生とは何か?
どのような衆生であろうとも、いかなる衆生の社会にあっても、誕生があり、出現があり、生起があり、諸蘊の顕現、諸処の獲得がある。
比丘たちよ。それは、生と呼ばれる。
比丘たちよ。
老いとは何か?
どのような衆生であろうとも、いかなる衆生の社会にあっても、衰えがあり、朽ちることがあり、歯が損壊し、頭髪が白くなり、皮膚に皺がより、身体は老いて縮み、諸々の根は老熟する。
比丘たちよ。それは、老いと呼ばれる。
比丘たちよ。
死とは何か?
どのような衆生であろうとも、いかなる衆生の社会にあっても、死亡、死去、解体、消失、命の終り、諸蘊の分離、身体の捨棄、命根の破壊がある。
比丘たちよ。それは、死と呼ばれる。」
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(4-9につづく)
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<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>