Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)~4-8

5、四聖諦

5-1、苦聖諦

仏陀は言う:

「比丘たちよ。

これは苦聖諦である:

生は苦である、老いは苦である、死は苦である、怨憎会は苦である、愛別離は苦である、求めて得られずは苦である。簡単に言えば、五取蘊は、苦である。」

生、老、病、死は、世俗諦(sammuti sacca)から言っても、究極諦(paramattha sacca) から言っても、すべて苦である。

すべての究極名色法には、生(jāti)、住(jarā;老)、滅(maraṇa;死)という三つの時がある。

仏陀は《大念処経》の中で、生、老、死をこのように説明している:

「比丘たちよ。

生とは何か?

どのような衆生であろうとも、いかなる衆生の社会にあっても、誕生があり、出現があり、生起があり、諸蘊の顕現、諸処の獲得がある。

比丘たちよ。それは、生と呼ばれる。

比丘たちよ。

老いとは何か?

どのような衆生であろうとも、いかなる衆生の社会にあっても、衰えがあり、朽ちることがあり、歯が損壊し、頭髪が白くなり、皮膚に皺がより、身体は老いて縮み、諸々の根は老熟する。

比丘たちよ。それは、老いと呼ばれる。

比丘たちよ。

死とは何か?

どのような衆生であろうとも、いかなる衆生の社会にあっても、死亡、死去、解体、消失、命の終り、諸蘊の分離、身体の捨棄、命根の破壊がある。

比丘たちよ。それは、死と呼ばれる。」

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(4-9につづく)

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<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>