Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵のひとやすみ~身口意に注意

私は、子供の時から仏教が好きでしたが、

日本の大乗仏教界の現状に疑問を持ち、

30歳過ぎた頃から、タイや緬甸(ビルマ

ミャンマー)に行って、テラワーダ仏教

南伝仏教)を学びました。

その過程で、「(人の心を解放へ向かわせる)

仏教ってやっぱりすごいんだな」と思いを

新たにし、何人かの人に、そのように言った

事が有ります。

さて、そのうちの三人には、忘れもしない

「俺(私)に、ブッキョウのハナシをスルナ!!」と

怒鳴られ、叱られてしまいました。

もう遠い昔の話ですが・・・、一人は親戚の

青年、一人はママ友、もう一人は・・・一番

身近な、家族(笑)。

その時以来、私は、「(誰彼見境なく)人に、

仏教の話はしない」と決めました。

最近、私はこう思います。

もしも、私の、仏教に関する説明が正し

かったとき、それを(ひどく)否定した

人は、いずれ、何かの困難に出会ったとき、

仏教手法によって、問題を解決する事は

出来ない。

せっかく善知識に会っても、その人の

言う仏法が理解できないし(過去に仏教

否定したことによって、それが己自身の

潜在意識に働いて、そのようになる)、

実践となれば、もっと無理でしょう。

仏教ではこれを、負の業(悪いカルマ、

悪い心の癖)といい、自業自得と

言います(日本では、自業自得は悪い

意味に使いますが、実は、善業の自業

自得もあります)。

以前、カルマについてよく理解できて

いなかったのですが、最近、少し分かる

ようになりました。

強い気持ち、強い意志で何かを、何度も肯定

したり、否定したりしていると、それは

心の癖、すなわち、カルマになる、

ということです。

クムダ・セヤドーは「心で考えているだけなら

業にならない」とおっしゃっていました。

身口意の内、特に、身と口には、注意を!

という事でしょうか。

私も自戒しています。