Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

「南伝仏教キホンのキ」(翻訳文)3-8、3-9

(3-8)

前の一刹那はすでに滅しさって、現在の刹那は壊滅している最中で、未来の刹那もまた必ず、壊滅するであろう。

これが ”無常” である。

世間の万物は皆、無常であり、それらは生・滅の脅威にさらされている為、 ”苦” (dukkha)と言う。

世間の万物は、生滅・変化の一過程に過ぎず、その中には、自由で自主的な実質または本体(=本質)を有してはいない。

それはすなわち、いわゆる ”我” ”霊魂”、”大我” 等というものは存在していないという事であり、これを ”無我”(anatta)という。

”無常、苦、無我” は、とりもなおさず生命の真相であり、世間の本質でもある。

(3-9)

第三章 己自身の煩悩を理解する

第一節 生命の因

仏教は強調する:病気には病の原因があるように、生命にも必ず因がある。しかし、生命は、いわゆる上帝(=創造神)、大梵天大自在天が作ったものではなく、仏・菩薩が作ったものでもない。

仏教は、いわゆる上帝、創造主を認めない。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(3-10につづく)

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<無憂比丘著「南伝仏教キホンのキ」中国語→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>