Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★パオ森林僧院日本道場の説明責任(最終版)

 12月23日に神戸で知人に会う予定があるため、私が所属するパオ森林寺院(注1)に関する新しい情報を収集しようとして、<パオ森林僧院 -Wikipedia>を検索してみました所、そこには(11月に書かれたと思われる)以下のような、驚くべき告知が・・・。

《日本(+のパオについて)

2013年9月より、(中略)、パオ・セヤドーからパオ森林僧院日本道場設立と、パオ瞑想システム普及の命を受けて帰国した日本人僧マハーカルナーによって・・・、(中略)、2016年11月時点での公式サイトの名称がかつての「パオ森林僧院日本道場」から「マハーカルナー法友会」に変更され、同時にパオ・セヤドーやパオ森林僧院に関する記述もすべて削除されている、云々。》

 

私はマハーカルナー禅師には、緬甸でお会いした事はありません。修行期間がずれていたでしょうし、私はモーラミャインの本山にいましたしたから、主にメミョーで修行されたマハーカルナー禅師には、緬甸でお会いする事は一度もありませんでした。

マハーカルナー禅師が日本へ帰国された直後の頃、私は、パオ森林寺院での、二度目の出家希望を実現するための諸条件を、どのようにクリアーすればよいか悩んでいましたので、千葉(松戸の公民館)に出向いて、禅師に教えを乞い(注2)、また福岡で一度お会いしたことがありますが、禅師は主に東京で説法をされており、私は九州在住の為、それほど交流がある訳ではありません。

しかし、もし上記の Wikipedia の解説が真実であるならば、禅師は、パオ僧院日本道場の建立の放棄ないしは却下、パオ・セヤドーの瞑想システムまたはパオ・メソッドの伝承の放棄と却下について、広く、公平に、告知するべきだと思います。

私自身は、比丘・僧侶の説く法が正しいものであれば、どこの寺院・道場に所属し、どのような旗を掲げるかは、問題にしなくてもよい、と思っています(台湾でも、集団生活より独居が良いと思う僧侶方は、所属のお寺を出て独立し、自分で<精舎>を持って生活しています)。

しかし、マハーカルナー禅師が、パオ・セヤドーの命を受けて、帰国後に始められた宗教活動が、パオ僧院日本道場(の設立)とパオ瞑想システム(パオ・メソッド)の普及を旗印にしていたのは周知の事実ですから、それを取り下げる時には、その正当な理由を、内外人士に、しっかりと説明する責任があるのではないでしょうか?

Wikipedia の書き換えが先行し、現実的な対応はこれからであるというのであれば、一度でも法話会に集まった事がある方々が納得する形の、マハーカルナー禅師または<マハーカルナー法友会>による真摯な回答、説明責任の全うを、お待ちしています。

(注1)私は現在、パオ森林寺院ヤンゴン分院にて出家した sayalay(大乗の比丘尼相当)として、日本において、庵を結んで暮らしています。

テラワーダの出家比丘と sayalay は、互いに独立した存在で、お互いに過剰な干渉は許されませんが、パオ森林寺院で修行し、パオ所属の出家者であると公言して帰国した方々は、パオ森林寺院の名誉を守る最低限の義務はあると考えます。

尚、文中、パオ森林寺院の表記が、時には、パオ森林僧院であったり、パオ僧院であったりするのは、(引用)記事が書かれた時の、緬甸語または英語からの翻訳の差異として、ご理解下さい。

(注2)sayalay の戒は、5戒~10戒あり、10戒を受けると、お金に触る事ができない為、日本で生活するのに、どのレベルの戒がよいか、相談に乗って頂いたもの。

        <緬甸パオ森林寺院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay>