Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵のひとやすみ~「顕正法蔵」翻訳再開の弁

しばらく「顕正法蔵」「目の中の塵」の翻訳を休んでいました。

「掌中の葉」に、重要な命題が紹介されていましたので、その部分を翻訳するのを優先していた、からです。

それは何かというと「正定とは何か?」「邪定とは何か?」という命題です。

もう 20 年前になりますが、ある瞑想会に参加した時、正定とは何か?が話題になりました。

その時の指導者は「正しい目的のために定に入るのを正定といい、盗みなどの為に心を集中させるのを邪定と言う」と説明されました。

私はその答えに、少し不満でした。

たとえば、子供が、病気の母親の為に薬や栄養剤を盗もうとしている時の集中力、それは邪と言えるのかどうか?

盗み自体はよくないけれど、彼の心は邪なものだろうか?それとも愛だろうか?

盗みをする子供の心の正邪、一体誰がそれを裁けるだろうか?と思ったのです。

その答えは 20年 たって、「掌中の葉」の中で見つけました。

No1-26がその答えです。

原文は表になっているのですが、ハテナは表が作成できませんので、箇条書きに変更してあります。

どうぞ、参考にされて下さい。

「顕正法蔵」「目の中の塵」の翻訳、再開します。

お楽しみに。