Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

☆「掌中の葉」(翻訳文)1-36

(三)もし、修行を毎日、継続することができるならば、この平静な覚知・感覚は、ますます強くなり、修行の目標もまた、ますますはっきりとしてくる。

修行者もまた、ますます、修行の目標を覚知できるようになる。

この段階を「修行の目標を自然に覚知する段階」と言う。

この段階において、あなたは、非常に長い時間、修行の目標(たとえば、呼吸)に専注したとしても、そのことが原因で、頭痛を引き起こしたりはしない。

というのも、あなたは、あなたの心に対して、何等の無理強いもすることがないし、あなたは、あなたの目標を、きつく掴んでおくという事も、しないが故に。

この時、目標を覚知する事は、まるであなたの第二の天性(前からの習慣)のようになっている。

それはちょうど、あなたが自分の部屋に入る時に、いちいち「私は今、部屋に入る」「私は今、部屋から出る」などと考えない事と、同じである。

実際、あなたの心は、このようにすることに非常に熟練していて、自然に習慣化しているものである。

故に、我々は、この段階を「修行の目標を自然に覚知する段階」と言う。

あなたはますます、心性を育成する、この種の練習に熟練し、熟練すればするほど、無理強いや、わざとらしさは消えていくのである。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(1-37につづく)

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>