Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

☆「掌中の葉」(翻訳文)2-5

定の修習において、善くて巧みな人は、まず、先に、己の心身を調整して(前行)、心身を定の修習に適応する状態にしてから、正式に、定の修習に取り組む(正行)べきであることを、知っている。

もし、日常的に、常に、定の準備作業に関する訓練を積み重ねていると、その日々の積み重ねによって、一日の内に、常に良好な心身の状態を保つことができるようになるが、それは、常に良好な前行状態にあるのだと言えるし、そのようになれば、(+修行者は)いついかなる時でも、随時に、正式の定の修習に入ることができる。

定の修習における姿勢は、第一級の修行者ならば、最も佳いのは、自然で、リラックスした散盤坐(=あぐら)または半跏趺坐である。

結跏趺坐は、ほとんどの初心者には適合しない。というのも、それは非常に身体を緊縛するもので、多くのエネルギーが頭部に上り、その結果、エネルギーの滞りが起こるからである。

半跏趺坐は、心身がすでに、非常にリラックスしている人にだけ適合する。というのも、彼らにとっては、エネルギーは、全身を駆け巡っていて、阻害なく、頭部にだけエネルギーが籠る、という事がない。

故に、あなたは、徐々に自分自身を訓練し、散盤坐(=あぐら)から、半跏趺坐ができるようにし、その後に、結跏趺坐を取るのがよい。

もし、あなたに健康上の問題があれば、椅子に座って、定の修習をすることもできる。

定の準備作業は、一言でいえば:リラックスと(+執着、心配事の)手放し、である。

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。(2-6につづく)

Idaṃ me puññaṃ nibbānassa paccayo hotu。 

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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>