Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

☆「掌中の葉」(翻訳文)2-37

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

定の修習における最も重要な法則

定の修習における最も重要な法則とは何か?

「聖弟子は、放下(=手放す事)を目標として、心における、一境への専注を得る。」《相応部・根相応・第9経》

上記の経文から、定の修習において、最も重要な法則は「放下」であることが分かる。

物質の領域において、我々は、非常に能動的に、また積極的に、金銭、権利、伴侶などの諸々の物質的な富や財産を獲得、追求しなければならない;

しかしながら、心霊の道筋においては、我々は必ずや、放下、捨棄、自在を学ばなければならない。

強烈な世間的慣習の傾向を持つ多くの人々は、一旦修行を始めると、このように修行するのが成功の道であると思いなして、強烈な執着をもって、必死になって修行に取り組む。

彼らは見掛け上、非常に熱心に修行しているように見える。というのも、彼らには強烈な自我意識があり、自我(=エゴ)がなくなれば、彼らにはエネルギーがなくなり、それでは修行ができないではないか、と思いなしているからである。

(2-38につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>