Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

☆「掌中の葉」(翻訳文)2-42

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

我々が「定の修習において、如何にして更に一歩進んで放下の原則を運用するのか」に関して討論する前に、我々は、先に、定の修習における要素について、話し合ってみたいと思う。

(一)この世間において、一因が一果(または多果)を、生じせしめるわけではない・・・しかし、多因によって多果が生じる。たとえば、気候、土地、種及び水などの種々の因によって、色(物質・物体)、香、味等などを伴う果が生じる(我々は、これを芽と呼んでいる)。《清浄道論・第七章・第106段》

(二)世尊が適切な時に、(+仏法を説明するのに)一つの代表的な因と果を採用するのは、教法の優雅さと、教師の個性を(+聞く者が)受け入れられるように、配慮したからである。《第107段》

(三)世尊がこのように宣揚するのは、それが基本的要素である場合か、または、それが最も明確である場合か、または、それが他とは異なる場合である。《第107段》

(2-43につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ

★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>まで。

ご協力、よろしくお願いいたします。

<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>