<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
五、学生の任務の履行
世尊は≪犍度≫の中で、下記のように言う:
「比丘!門人は導師に対して、正務を履行すべし。」
《清浄道論・第三章・第71段》
【学生の任務】
1、教師の日常生活・飲食など、たとえば家屋の掃除などを、補佐する。(第71段)
あなたはもしかしたら、これらの任務が、苦手かもしれない。
しかし、あなたは代わりに、その他の物資を提供する事もできる。
あなたは、このような方式で以て、教師に感謝を示し、同時に、このようにすれば、教師が、あなたや他の人を助ける時の負担を、軽減する事ができる。
最も重要な事は、あなたが布施や供養をする時には、謙虚でなくてはならず、このようにして初めて、更に良好な善業を植え、益々の助縁とすることができるのである。
2、教師への尊敬(第72段)
唯一、尊敬と謙虚な気持ちを持ってこそ、あなたは真正に、教師の祝福を得ることができる。
教師に対し、円満に正務を果たして、教師に喜んでもらう為に、学生もまた、夜には、教師に礼拝しに行くべきである。
3、学生が病気や身体に痛みのある時、適切な時期に教師に教えを乞う為に、己の状況を教師に知らせるべきである。(第74段)
個人的な面談も非常に重要である。(+修行は一般の)普及教育とは異なる。というのも、教師は学生一人一人の個人に対して、その進捗を指導するのであるから。
もし、必要であれば、教師とは毎日面会してもよく、こうすれば、教師の与えた毎日の日課に精進発奮し、完成する事もできる。
あるいは、初めのころ、あなたは毎日の一滴一滴の正しい指導・指摘は、あなたに進歩を齎すかどうか、察知することができないかも知れない。
しかし、日が久しくなると、あなたは己が神速の如くに、進歩していることに、気が付くに違いない。
これこそが、いわゆる「雨だれ石を穿つ」「塵も積もれば山となる」である。
世俗から修行の道の進むとき、これは最も有効な方法ーすなわち、感化を受けて知らず知らずの内に変容することーーである。《清浄道論・第三章》
◆結論:
学生の任務は以下を含む:
1、教師の日常生活・飲食等、たとえば、家屋の掃除などを補佐する。
2、教師を敬う。
3、学生が病気であったり、身体に痛みのある時、己にとって適切な時期に教師に教えを乞う為に、そのことを、教師に知らせるべきである。
(4-1につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>
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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>